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一宮市の特徴

一宮市は愛知県の北西部に位置する市で、稲沢市や江南市、岩倉市や清須市、北名古屋市や岐阜県羽島市、また各務原市、羽島郡笠松町、岐南町と隣接しています。人口は約37万8千人で、市の木はハナミズキ、市の花はキキョウです。1921年に中島郡一宮町が市制施行し、一宮市となります。「一宮」という市名は、尾張国一ノ宮『真清田神社』があることに由来します。「尾張一宮」と呼ばれ駅名にもなるなど、市を代表する存在として市民に親しまれています。一宮市は平安時代から続く『織物』の産地として知られた街で、特に女性従業員を多数雇用していたため、「女工の街」と呼ばれていたこともあります。また愛知県は喫茶店のサービスが充実していることで知られていますが、一宮市は「モーニングサービス」発祥地とされていて、『一宮モーニング』の普及活動を行っています。市内をJR東海東海道本線、名鉄名古屋本線、名鉄尾西線が通っていて、市の中心となる駅は『尾張一宮駅』、『名鉄一宮駅』です。

モーニング発祥の地！『一宮モーニング』！

一宮市内はやたらと喫茶店が多いことで有名です。とくに朝の時間帯はドリンク代のみで、トーストやゆで卵、サラダなどが付く『モーニングサービス』があります。起源は昭和30年代前半で、「ガチャマン景気」に沸いた時代です。繊維業を営む人たちが昼夜を問わず喫茶店を訪れていました。人の好いマスターが朝のサービスとして、コーヒーにゆで卵とピーナッツを付けたのが始まりと言われています。現在も、日曜日の朝は、家族そろって喫茶店に行き、モーニングを朝食代わりにするのが一宮市の普通の後継となっています。そんな一宮市で提供されるモーニングを『一宮モーニング』と呼びます。「一宮モーニング」には三か条があります。一つ目が「一宮市内の飲食店で提供されること」、二つ目が「起源に倣って、卵料理を付けること」、三つめが「できるだけ一宮さんの食材を使うこと」です。一宮には喫茶店が多く、このように充実したモーニングを提供している店ばかりです。一宮観光に訪れた際には、「一宮モーニング」を味わってみてはいかがでしょうか。

「机をつる」の意味は？愛知の方言を紹介します！

一宮市の位置する愛知県には個性的な方言が伝わっています。そこで愛知の方言をいくつか紹介していきます。一つ目が「机をつる」です。どのような意味か想像できるでしょうか。「机をつる」には、「机を移動させる」という意味があります。小学校や中学校などで頻繁に使われる言葉です。掃除の時に「机を移動して、掃除を始めなさい」と先生が言う場合、愛知では「机をつって、掃除を始めなさい」と言います。また「机を持ち上げる」という意味で、「机をさげる」という言い方をするケースもあります。次に紹介する愛知の方言が、「放課」です。「放課」には「学校の休憩時間」という意味があります。「学校の休憩時間」のことを「放課」と言うエリアはそれほど多くありません。ほとんどの場合は「放課後」と「後」をつけて、「学校が終わった後の時間」を指す言葉として使います。愛知では「学校の休憩時間」を指すため、「放課にトイレを済ませておくように」などと言って、「休憩時間にトイレをするように」と促すことがあります。

尾張一宮として名高い神社！『真清田神社』

一宮市真清田に鎮座する神社が『真清田神社（ますみだじんじゃ）』です。尾張国一宮で、『延喜式神名帳』に掲載されている歴史ある神社です。御祭神は天火明命（あめのほあかりのみこと）です。尾張氏・津守氏 ・ 海部氏、丹波氏など多くの氏族の祖神と言われています。創建に関しては、神武天皇の時とする説と、崇神天皇の時代とされる説の2節があります。「真清田神社」は古来から多くの社領を持ち、「真清田荘」として荘園化されていました。豊臣秀吉により社領を没収され、衰えた時代もありますが、江戸時代に入ると徳川家の庇護を受け復興を果たします。歴代尾張藩主から寄進を受け栄えました。境内の社殿は戦時中の「一宮空襲」によって焼失したため、戦後に再建されたものです。それぞれが国の登録有形文化財に登録されています。毎年4月3日には『桃花祭（とうかさい）』という例祭が行われ、桃の小枝を神前に供えて祭祀を行い、神輿の渡御が行われています。