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刈谷市の特徴

刈谷市は愛知県の中央部に位置する市で、豊田市や安城市、大府市や知立市、高浜市や豊明市、またみよし市、愛知郡東郷町、知多郡東浦町と隣接しています。人口は約15万3千人で、市の木はクスノキ、市の花はカキツバタです。市域はおおむね平坦で、境川が市の西端部を流れています。また逢妻川、猿渡川が横断するように流れています。縄文時代から人が住んでいたと考えられていて、平安時代から室町時代は荘園『重原荘』の一部となりました。戦国時代には水野忠正が『刈谷城』を築城し、江戸時代には土井氏の城下町として発展しました。現在は『トヨタ自動車』関連企業の本社や工場が集まる自動車工業都市で、『トヨタ自動車』発祥地のひとつでもあります。「刈谷」という市名は、1533年に築城された「刈谷城」に由来するとされています。1906年に碧海郡刈谷町、逢妻村、小山村、重原村、元刈谷村が合併し、刈谷町が発足し、1950年に市制施行し、刈谷市が発足しています。市内を東海道本線と名鉄名古屋本線が通っていて、市の中心となる駅は『刈谷駅』となっています。

きしめんやひもかわうどんのルーツ！『芋川うどん』！

刈谷市のご当地麺として人気が高いのが『芋川うどん（いもかわうどん）』です。三河国芋川で人気だったというかなりの歴史を誇る、古いうどんになります。『東海道名所記』に「三河の芋川の名ひらうどん」についての記述がみられます。また有名な十返舎一九の『東海道中膝栗毛』にも「今岡村のいまかわに名物の麺類がある」という記述があります。さらに井原西鶴の『好色一代男』にも「芋川という里に平内うどんという名物がある」という記述があります。このように、江戸時代には刈谷市の名物料理だったことが分かっています。名古屋市の名物に『きしめん』がありますが、この「きしめん」は「芋川うどん」がルーツだったという説が有力です。また群馬県桐生市の名物麺『ひもかわうどん』も、「芋川うどん」が訛ったものだという説があります。明治時代になると「芋川うどん」が一時期途絶えてしまいましたが、刈谷市の地域おこしのグループが、2007年に復活させており、現在はご当地麺として人気が復活しています。

「ひしゃける」の意味とは？愛知の方言！

刈谷市のある愛知県には個性的な方言があります。そこで愛知の方言をいくつか紹介していきます。一つ目が「ひしゃける」です。「ひしゃける」には「つぶれる」という意味があります。「車がつぶれてしまった」と言いたい時、「車がひしゃげてしまった」と言います。また軽くへこんだ程度では「ひしゃける」は使わず、原形をとどめていないほどつぶれてしまった時に、「ひしゃける」を使います。そのため「弁当がひしゃけてしまった」という場合は、弁当を踏んづけるなどして、ぐちゃぐちゃになってしまった状態を指します。次に紹介する愛知の方言が、「びたびた」です。「びたびた」には「びっしょり濡れる」という意味があります。雨に濡れた時、服がびっしょり濡れてしまうかもしれません。このような時、「雨に濡れて、服がびたびたになる」などと言います。最後に紹介するのが「ひっつく」です。「ひっつく」には「張り付く」という意味があります。「壁に張り付く」を愛知の方言にすると「壁にひっつく」になります。

刈谷城の祈願所だった神社！『市原稲荷神社』

刈谷市司町に鎮座する神社が『市原稲荷神社（いちはらいなりじんじゃ）』です。御祭神は倉稲魂神（うがのみたまのかみ）、保食神（うけもちのかみ）、大山祇神（おおやまづみのかみ）です。その昔、海中から浮かび上がった御神体を、白狐がくわえて陸に上がったため、村人たちが社を建てて稲荷大明神としたのが始まりとされています。また653年に亀城公園に社殿を創立したのが始まりと言います。1533年に水野忠政が『刈谷城』を築城したときに、「市原稲荷神社」を現在地に移転させて祈願所とします。『桶狭間の戦い』で敗走する今川方の岡部長教は『刈谷城』を襲撃し、「市原稲荷神社」の社殿も焼き払ったとされています。1562年に再建されて、刈谷藩主による鬼神を受けるなど保護されます。境内の北西部に本殿や拝殿があり、南側に参道が伸びています。『神幸祭』では大名行列が行われます。名鉄三河線『刈谷市駅』から徒歩15分、JR東海道本線『逢妻駅』より徒歩20分で訪れることができます。