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春日井市の特徴

春日井市（かすがいし）は、愛知県の北西部に位置する市で、名古屋市や小牧市、瀬戸市や犬山市、また西春日井郡豊山町や岐阜県多治見市と隣接しています。人口は約30万人で、市の木はケヤキ、市の花はサクラです。市域は濃尾平野と尾張丘陵に広がっています。市の南部には庄内川が流れます。縄文式土器がみつかるなど、古くから人が住んでいた場所で、弥生時代には庄内川沿いで米作りが始まっています。894年に小野道風が誕生しています。江戸時代に和爾清水と呼ばれる泉があり、この湧水を利用して水田を開いたのが、春日井市の起源となる、春日井原開墾とされています。1943年に東春日井郡勝川町、鳥居松村、篠木村、鷹来村が合併し市制施行し春日井市となります。現在は全国シェアの8割を占めるサボテンが特産品となっています。市域をJR東海中央本線、東海交通事業城北線、名鉄小牧線、愛知環状鉄道が走り、『勝川駅』、『春日井駅』、『高蔵寺駅』が市の中心となっています。

食用のサボテンも生産中！『春日井サボテン』！

春日井市は日本のサボテンのシェアの8割を占めるほどのサボテンの産地です。春日井市産のサボテンは『春日井サボテン』と呼ばれています。1953年に果樹栽培の副業としてサボテン栽培が始まります。1959年に伊勢湾台風が襲い、果樹栽培が大打撃をもたらすと、サボテン栽培主体へと転換します。春日井市の栽培方法は、種子から育てる「実生栽培」で、実生と育苗とを分離した、生産体制を構築しています。最近では野菜として食用可能なサボテン栽培も盛んで、『ウチワサボテン』が栽培されています。楕円形の葉には水分が富み、酸味があります。生活習慣病の予防に効果が期待でき、健康食材として期待されています。「春日井サボテン」を使用した商品が次々と開発されていて、春日井特産品に認定されています。お菓子やパン、麺類や乾物、親やお酒、調味料まで幅広く、飲食店が提供している「サボテンラーメン」「サボテンギョーザ」、サボテンで作ったコロッケなどもあります。

「もうやっこ」の意味とは？愛知の方言を紹介します！

春日井市のある愛知県には個性的な方言があります。そこで愛知の方言をいくつか紹介していきます。一つ目が「もうやっこ」です。「もうやっこ」は「もう一個」という意味ではなく、「共同所有」という意味があります。例えば親子で同じ洋服を共同所有する場面があるかもしれません。このような時に、「この服、共同所有しよう」という意味で、「この服、もうやっこしよう」と言います。一つを二人で使う時はもちろん、半分に分ける時にも使うため、「ケーキを半分こしよう」という場面で、愛知の人は「ケーキをもうやっこしよう」と言います。次に紹介する愛知の方言が、「やけずる」です。「やけずる」という言葉の意味が想像できるでしょうか。「やけずる」は愛知の方言で、「火傷する」という意味があります。「火傷してしまった」という標準語の文章は、「やけずってしまった」に変換することができます。口の中を火傷したときにも使うことがあり、熱々のおでんなどを食べたときに、「口の中をやけずってしまった」などと言います。

ヤマトタケルが「うつつかな」と嘆いた！『内々神社』

春日井市内津町上町に鎮座する神社が『内々神社（うつつじんじゃ）』です。御祭神は建稲種命（たけいなだねのみこと）、日本武尊（やまとたけるのみこと）、宮簀媛（みやずひめ）です。創建年代は不祥ですが『延喜式神名帳』に記載されている歴史ある式内社となっています。東国を平定したヤマトタケルが、内津峠（うつつとうげ）まで戻ってきた時、早馬で駆けてきた従者の久米八腹（くめのやはら）から、副将軍である建稲種命が駿河の海で水死したとの報告を受けます。それを聞いたヤマトタケルが、「ああ、うつつかな」と嘆いたといい、建稲種命の霊を祀ったのが『内々神社』の始まりとされています。「内々神社」の本殿は愛知県指定有形文化財に指定されています。また境内にある庭園は日本初の作庭家とされている臨済宗の禅僧・夢窓疎石によるものと伝わっています。秋になると境内内の紅葉が美しく、春日井市民が多く紅葉狩りに訪れる、紅葉の名所でもあります。