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阪南市の特徴

阪南市は大阪府の南部に位置する市で、泉南市、泉南郡岬町、和歌山県和歌山市、岩出市と隣接しています。人口は約5万人で、市の木はマツ、市の花はサツキです。市域は和歌山市に面していて、和歌山市の中心部から10㎞の距離にあります。約1万年前の旧石器時代の遺跡や、古墳が見つかっていて、古くから人が定住していたと考えられています。中世、近世と、領主が短期間で入れ替わりながら、発展を続けてきました。1991年に市制施行し阪南市となり、現在の大阪府内の市で、最も新しい市として知られています。紡績業や近海漁業、また日本酒の生産が盛んです。市内にはJR西日本阪和線や南海電鉄が走り、中心となるのは『尾崎駅』です。『せんなん里海公園』や『わんぱく王国』などの観光スポットがあり、秋祭りが行われる『波太神社』の宮上りは、たくさんの阪南市民を集めています。大阪府により分譲開発の『阪南スカイタウン』が建設されるなど、人口を増やしながら発展を続けています。

水分が多くて甘がある！『泉州たまねぎ』！

阪南市の特産品は『泉州たまねぎ』です。日本のたまねぎ発祥地は阪南市も含む泉州で、現在でも阪南市内では「泉州たまねぎ」を栽培しています。たまねぎのルーツは、中央アジアやインド北西部と言われています。日本への渡来は江戸時代の18世紀ころと、比較的最近日本に伝わった食べ物と言えそうです。本格的な栽培が始まったのは、明治初期にアメリカからの導入品種をもとに、大阪で育成選抜されたもので、中でも阪南市を含む泉州が中心地でした。そこから全国に広まり、たまねぎ栽培が盛んになっています。泉州では、きゃべつなどと並んで、広く「泉州たまねぎ」が栽培されています。水分が多く甘みがあり、さらに柔らかいためオニオンスライスなどの料理に最適です。「泉州たまねぎ」の旬は5月から6月のため、この時期を狙って阪南市を訪れると美味しい「泉州たまねぎ」を購入することができそうです。絶品のオニオンスライスを作ってみてはいかがでしょうか。

「ええ」の意味は？大阪の方言！

阪南市が位置する大阪に伝わっている方言を紹介していきます。一つ目が「ええ」です。「ええ」には「良い」という意味があります。「それ、いいね」という標準語の文章は「それ、えな」となります。「ええんちゃう？」には「いいんじゃないですか？」という意味があり、日常会話でよく使われています。次に紹介する方言が「えらい」です。「偉い」という言葉を思い出す人も多いでしょう。大阪で「えらい」と言った場合は、「大変」という意味になります。何か大きな出来事が起こった時、「大変だ！」と言った経験があるかもしれません。このような時に大阪の人は「えらいこっちゃ！」と言います。また「大変な事態を引き起こしてくれたな」という意味で、「えらいことをしてくれたな！」などと大阪の人は言います。三つ目の方言が、「おおきに」です。「おおきに」には「ありがとう」という意味があります。大阪の飲食店で食事をしたり買い物をすると、お店の人に「おおきに」と言ってもらえるかもしれません。

式内社として阪南市を見守り続けてきた！『波太神社』

阪南市石田に鎮座する神社が『波太神社（はたじんじゃ）』です。平安時代に編纂された『延喜式神名帳』に掲載されている歴史ある神社の一つです。「波太神社」本殿には、この地方の豪族であった、鳥取氏の祖と伝えられる角凝命(つのこりのみこと)を祀っています。『波太宮(はたぐう)』と応神天皇を祭る、『八幡宮(はちまんぐう)』の二宮が祭られています。末社の『三神社』本殿は、本殿と同じく三間社流造(さんげんしゃりながれづくり)とよばれる建物で、本殿のすぐ脇にあります。本殿前面に建つ拝殿は、1935年ごろに再建されたものです。また本殿はこの拝殿の奥にあるため、現在ではその全容を望むことができません。「波太神社」本殿と末社の「三神社」本殿は、ともに1638年の建立で、ともに国の重要文化財に指定されています。また大阪府条例の指定を受けている『三十六歌仙扁額』も伝わっています。豊臣家重臣の片桐且元が寄進したものと言われています。