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河内長野市の特徴

河内長野市は大阪府の南部に位置する市で、堺市、和泉市、大阪狭山市、富田林市などと隣接しています。人口は約10万人で、市の木はクスノキ、市の花はキクです。市域の南に和泉山脈が広がり、面積の7割を山林が占めています。北に向かって河内平野が広がります。南部は『奥河内』という観光名称が使われる景勝地で、滝畑四十八滝や岩湧山などの大自然や、史跡が残されています。国宝や重要文化財が、栃木県日光市に次いで多いことから「文化財の街」としても知られています。大正時代には、高野山参詣の終着駅として、さらに天然温泉を売り出して、観光地としてにぎわいました。1954年に長野町、三日市村、川上村、天見村、加賀田村、高向村が合併、市制施行して、河内長野市となります。長野県長野市との重複を避け、旧国名「河内」を冠して「河内長野市」となりました。2019年には日本遺産『中世に出逢えるまち 〜千年にわたり護られてきた中世文化遺産の宝庫〜』に認定され、南北朝時代を中心とした史跡が残る街として、注目を集めています。

大阪の食文化に欠かせない！『つまようじ』！

河内長野市は全国的に有名な『つまようじ』の本場として知られています。大阪と言えば、名物の「たこ焼き」があり、「つまようじ」はたこ焼きを食べる際の必須アイテムとなっており、大阪の食文化と深く関係しています。また「つまようじ」はネアンデルタール人も使っていたと考えられていて、人間が生きていくために欠かせない道具だったと考えられます。その後、お釈迦様が読経前に口の中をきれいにする習慣として、「歯木（しぼく）」という「つまようじ」をインドで広めて、中国に渡ります。中国では柳の木を使ったため、「楊枝」と呼ばれるようになりました。その後、日本に伝わり、貴族から庶民へと「つまようじ」を使用する人が増えていきました。このように歴史ある「つまようじ」のメーカーや商社が、河内長野市内に集積しているため、国産品だけでなく、輸入品も国内流通品の大半が、河内長野市内で取り扱われています。国産黒文字ようじの生産に取り組む企業や、「つまようじ」から派生したオラルケア用品メーカーなど、伝統を守りながらも新たなチャレンジが行われています。

「ほんなら」の意味は？大阪の方言！

河内長野市がある大阪府には、方言が伝わっています。全国的に有名な方言「大阪弁」をいくつか紹介していきます。一つ目の方言が「ほんなら」です。「ほんなら」には「それじゃあ」とか「そしたら」という意味があります。「それじゃあ、明日」と仕事仲間や友達に挨拶をする機会がありますが、大阪の方言にすると「ほな、明日」になります。「それじゃあ、後はよろしく」と誰かにお願いをする機会も多いですが、このような時に大阪の人は、「ほな、後はよろしく」などと言います。次に紹介する大阪の方言が「ほんま」です。「ほんま」は聞いたことがあるという人がほとんどかもしれません。「ほんま」には「本当」という意味があります。「それ、本当？」とにわかに信じられないような内容について質問するとき、大阪の人は「それ、ほんま？」と言います。「本当に？」と聞きたい時も、大阪の人は「ほんま」を使って、「ほんまに？」などと言います。漢字表記にすると「本真」になります。

楠木氏の鎮守として崇敬された！『烏帽子形八幡神社』

河内長野市喜多町に鎮座する神社が『烏帽子形八幡神社（えぼしがたはちまんじんじゃ）』です。御祭神は、素盞鳴命（すさのおのみこと）、足仲彦命（たらしなかつひこのみこと）、神功皇后、応神天皇です。烏帽子形山には楠木正成が築いたとされる、『楠木七城（河内七城）』のひとつとされる『烏帽子形城』がありました。楠小二郎が城の鎮護として創祀したのが始まりとされています。1480年には河内源氏の末裔とされる石川八郎左衛門尉が新たに入母屋造りの社殿を建立しています。その後、荒廃してしまいますが、江戸時代の1617年に、楠木一族の子孫とされている江戸幕府の旗本・甲斐庄正房が、自身の居城である「烏帽子形城」の鎮守が荒廃しているのを嘆き、改修したとされています。「烏帽子形八幡神社」の本殿は、1480年に建立された、入母屋造檜皮葺のもので、国の重要文化財に指定されています。南海高野線、近鉄長野線『河内長野駅』から徒歩15分で訪れることができます。