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狭山市の特徴

狭山市は埼玉県の南西部に位置する市で、入間市、川越市、また所沢市、飯能市、日高市と隣接しています。人口は約14万8千人で、市の木はチャノキ、市の花はツツジです。市域は武蔵野台地、入間台地からなり、台地の上に位置しています。市内を入間川が流れ、川は街のシンボルになっています。古代は武蔵国入間郡に増資、中世には鎌倉街道の宿場町『入間川宿』として栄えました。江戸時代には川越藩領や、天領として発展します。1954年には入間郡入間川町・入間村・堀兼村・奥富村・柏原村・水富村が合併し、狭山市が発足しています。高度経済成長期に宅地化が進み、一気に人口が増えて東京都心のベッドタウンとして機能するようになりました。市名の由来になっている『狭山茶』のイメージから農業都市の印象がありますが、市内に二つの工業団地があり、埼玉県トップクラスの「工業都市」となっています。毎年8月には、関東三大七夕祭りとして知られる『狭山入間川七夕まつり』が開催され、たくさんの市民を集めています。

狭山市民しか知らない幻のふりかけ！『いわしふりかけ』！

狭山市には市民しか知らない、ご当地ふりかけがあります。そのふりかけの名前が『いわしふりかけ』で、通称「さやまふりかけ」といいます。1979年に「子供のカルシウム不足問題」を解消するため、当時の市長だった町田佐一氏が考案しました。市長の町田氏は旧制東京農業大学出身で、農芸化学を専門としていたという経歴を持ちます。ふりかけメーカーとして全国的に有名な『丸美屋食品工業』と共同開発・商品化したふりかけで、『いわし』を原材料としたふりかけです。狭山市内の小中学校の給食に採用されたため、狭山市内で小中学校生活を送った経験のある狭山市民の皆さんは、給食の献立のお供としておなじみでしょう。その他、狭山市役所や市内のスーパーマーケット、また農協などで販売されていたため、一般にも流通しています。現在も給食で出されており、また販売もされている。ローカル商品で、狭山市の外に出ることが少ないため、知る人ぞ知る、幻のふりかけとなっています。

「わっくさ」の意味とは？埼玉の方言！

狭山市がある埼玉県の方言を紹介していきます。埼玉に伝わる独特の方言として「わっくさ」があります。まるで意味が分からないという人もいるかもしれません。「わっくさ」には、「カメムシ」という意味があります。カメムシは強いにおいを発することがあるため、「わっ！臭い！」が転じて「わっくさ」という言葉になったのかもしれません。そのため「わっくさがいる！」と埼玉の人が言ったら、「カメムシがいる」という意味になります。埼玉の女性が「わっくさがいる」と言ったら、取り除いてあげると喜ばれるかもしれません。次に紹介する方言が「ささらほうさら」です。魔法の呪文のように聞こえる人もいるでしょう。「ささらほうさら」には、「めちゃくちゃ」という意味があります。「部屋がささらほうさらだよ！」と埼玉の人が嘆いているときは、「部屋がめちゃくちゃだよ！」と嘆いていることになります。片づけることが苦手な埼玉在住の人は、「ささらほうさら」が口癖になっているかもしれません。

ヤマトタケルが建立したと言われている！『広瀬神社』

狭山市広瀬に鎮座する神社が『広瀬神社』です。主祭神は若宇加能売命（わかうかのめのみこと）です。相殿神として神火産霊命（かみほのむすびのみこと）・木花咲耶姫命（このはなさくやびめのみこと）・八衢比古命（やちまたひこのみこと）・八衢比売命（やちまたひめのみこと）・久那斗命（くなとのみこと）の5柱を祀っています。1907年に『愛宕神社』と『浅間神社』を合祀した際に、祀られるようになった神様です。ヤマトタケルが東征の際に、この地を通りかかり、本拠地の大和国広瀬郡に似ているとして、この地に祀られていた『廣瀬大社』の神々を分祀して、武運長久と五穀豊穣を願ったのが始まりとされています。『延喜式神名帳』に掲載されており、この地方で有力な古社であったことは間違いないと考えられています。江戸時代には、上広瀬村・下広瀬村の鎮守となりました。現在の建物は、1975年に改築修繕されたものです。境内参道入り口と拝殿前に『大ケヤキ』があります。高さ30mを超える巨木で、埼玉県指定記念物・天然記念物に指定されています。