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文京区の特徴

文京区は東京23区の中央西部に位置し、新宿区、千代田区、台東区、豊島区、北区、荒川区と隣接しています。人口は約23万6千人で、市の木はイチョウ、市の花はツツジです。市域は武蔵野台地や、神田川で作られた低地部からなり、坂の多いエリアとなっています。旧石器時代の遺跡が発掘されており、また貝塚や縄文土器が多数発見しています。さらに文京区の弥生町で発見された土器は、その発見地から「弥生土器」と命名されて、さらに「弥生時代」の名前の由来にもなっています。江戸時代には武家屋敷や寺社が建ち、徳川御三家の一つ、水戸徳川家の屋敷などが立ち並びました。明治後に水戸徳川家の屋敷跡が『小石川後楽園』になり、大老柳沢吉保の庭園が『六義園』になっています。加賀前だけの屋敷跡が『東京大学』の敷地となり、1937年に東京砲兵工廠跡地に、『東京ドーム』につながる『後楽園スタヂアム』が誕生しまいた。このように、教育やスポーツの中心地として、発展を遂げています。

巨人軍の本拠地！『東京ドーム』！

文京区にある『東京ドームシティ』の中核施設となるのが『東京ドーム』です。プロ野球のセントラルリーグ『読売巨人軍』の本拠地として全国的に有名です。日本初の全天候型多目的スタジアムで、『後楽園競輪場』の跡地に開場しました。1988年3月17日にオープニングセレモニーが開かれ、3月18日に、こけら落としイベントとして、巨人と阪神のオープン戦が行われています。愛称は大きな卵のように見えるため『BIG EGG（ビッグエッグ）』と呼ばれていたこともあります。「空気膜構造屋根」を持つ、スタジアムで、アメリカの『メトロドーム』をモデルとして設計されました。プロ野球の巨人戦以外にも、パシフィックリーグの『日本ハムファイターズ』が10試合ほど試合を行い、それ以外にも、その他のスポーツやコンサート、各種イベントの会場となっています。また「後楽園競輪場」の跡地に建てられたことから、将来の競輪復活も視野に入れていて、グランド地下に、一周400mの競争路が収納されています。

「黒っぽい」の意味とは？江戸弁を紹介！

文京区のある地域は、130年ほど前にさかのぼると、「江戸」と呼ばれていました。そこで現在まで伝わっている江戸の方言「江戸弁」を紹介します。「黒っぽい」という江戸弁があります。「黒っぽい」には「プロっぽい」という意味があります。例えば、職人を目指して仕事をしている人がいて、数年後に仕事が上達してくると、師匠から「ようやく、黒っぽくなったな」と、「ようやく、プロらしくなったな」という意味で声をかけられたりします。「黒」とは「黒人（くろひと）」のことで、「玄人（くろうと）」のことを意味します。また「黒人」の逆が「白人（しろひと）」で、現代でいう「素人（しろうと）」になります。東京出身の人と仕事をした時に、「○○さん、黒っぽいですね」と言われたら、仕事ぶりがプロのようだとほめられたことになります。みなさんの部下や同僚に、東京出身で、江戸っ子と思われる人がいる場合、仕事がよくできたと感じた時には「黒っぽいね」とか「黒っぽいな」などと褒めてあげるといいかもしれません。

学問の神様と力持ちの神様を祀る神社！『湯島天満宮』

文京区湯島にある神社が、『湯島天満宮（ゆしまてんまんぐう）』です。通称『湯島天神』と呼ばれています。天之手力雄命（あめのたぢからをのみこと）、と菅原道真公（すがわらのみちざねこう）を祀っています。天之手力雄命は、天照大神が、岩戸にこもったとき、天照大神を引きずり出し、世界に明るさを取り戻した上様として有名です。458年に雄略天皇の勅命により、天之手力雄命を祀る神社として創建されたのが始まりと言います。南北朝時代に住民の請願により、菅原道真を勧請して合祀しました。江戸時代に入ると、徳川家の崇敬を受けて、多くの学者や文人が訪れて崇敬を集めます。また18世紀前半には『富くじ』という、今でいう宝くじの興業が盛んにおこなわれて、庶民に親しまれました。2000年に「湯島神社」から「湯島天満宮」に改称されています。学問の神様・菅原道真が祀られている神社ということで、受験シーズンになるとたくさんの学生たちが集まり、合格祈願を行う姿は、文京区の風物詩となっています。