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中央区の特徴

中央区は東京23区の、文字通り中央にある区で、市域はほぼ平坦で、隅田川や神田川などの河川が流れています。東京都の中でも特にオフィス街や、商業地が集積しているエリアです。日本を代表する商業地である銀座と日本橋は、中央区を象徴する地名と言えるでしょう。他にも京橋や築地、月島と言った、一度は聞いたことがあるような歴史ある地域が存在しています。日本橋は「五街道」の起点となっていて、有名な「東海道」や「中山道」などのスタート地点となっています。そもそも日本橋付近は「江戸本町」と呼ばれる、江戸で最初に整備された重要な場所でした。またこのエリアには江戸時代に現在の銀行に当たる「両替商」が多数存在し、現在もその名残で、『東京証券取引所』や『日本銀行』が所在しています。中央区は江戸城の大曲輪と外堀の内側にあたる場所で、同じく内側に位置した千代田区とは密接な関係を持っています。現在は日本全国から、また世界各国から観光客が訪れる人気エリアになっています。

月島名物の庶民の料理！『もんじゃ焼き』！

中央区の月島は、「もんじゃ焼きの街」として知られています。月島のメインストリートには、たくさんのもんじゃ焼きのお店が立ち並びます。「もんじゃ焼き」は緩く水溶きした小麦粉を鉄板で調理して食べる日本のローカルフードで、「粉もの」のラインナップの一つに数えられています。「お好み焼き」とよく似ていますが、水分量が多く、また調理中に調味料であるソースを混ぜ入れてしまう点など、違いも多くあります。「もんじゃ焼き」のルーツは江戸時代の浅草にあります。19世紀の初頭には浅草の飲食店で提供されていたと言われています。小麦粉を水で溶き、鉄板の上で文字や絵をかいて子供に食べさせる「文字焼屋」が登場し、「もじや」が「もんじゃ」となり、現在の「もんじゃ焼き」になったと言われます。ソースやキャベツ、ネギや紅ショウガ、干しエビや天かすなど、お好み焼きと同様の具材を入れるようになったのは、月島の駄菓子店が発祥とされています。

粋な方言「とーんとくる」！江戸弁を紹介！

中央区のあるエリアは、かつては「江戸」と呼ばれていました。そして江戸には「江戸弁」という方言があり、現在も使っている人がいます。そこで代表的な「江戸弁」を紹介していきます。「とーんとくる」という江戸の方言があります。「とーんとくる」には「惚れた」という意味があります。誰かに恋をした時に、人は様々な表現を使って、その時のことを言葉にすると思います。例えば「キュンとする」という言葉も誰かに恋をした瞬間を表す言葉ですし、「ビビビッ」という言葉も、恋に落ちた時に感じた、身体の状態を言葉にしたものです。同じように江戸に住んでいた人は、誰かのことを好きになった時、惚れたときに、「とーんとくる」と言いました。「恋に落ちたんだよ」「惚れたんだよ」と直接的に表現するよりも、「彼女にとーんときたよ」と言ったほうが、粋でカッコいい感じがします。誰かに恋をした瞬間、「とーん」と来るかどうか、確かめてみてはいかがでしょうか。

久留米から江戸に渡った安産の神様！『水天宮』

中央区日本橋蛎殻町にある神社が『水天宮（すいてんぐう）』です。福岡県久留米市の『水天宮』の分社です。『水天宮前駅』と直結しています。天御中主神（あめのみかぬしのかみ）、安徳天皇、高倉平中宮、二位の尼を祀っています。安産・子授けの神「おすいてぐさま」として篤い信仰を集めています。久留米の『水天宮』が久留米藩主の有馬家に崇敬されていて、1818年に久留米藩の江戸屋敷に分霊を勧請したのが始まりとされています。邸内にある神社ですが、信仰者が多かったため、毎月5の日に一般公開され、『情け有馬の水天宮』と呼ばれるほどの人気となり、お賽銭やお札などの売り上げは、藩の財政を助けるほどでした。1871年に有馬家の屋敷が移転することになり、一緒に赤坂に遷座しますが、1872年に有馬家中屋敷のあった現在地に移転しました。2013年から江戸鎮座200年を記念して社殿の建て替えを行い、2016年から新規の参拝者の受け入れを開始しています。現代風の作りとなっています。