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北区の特徴

北区は東京23区の北部に位置する区で、文京区や豊島区、板橋区や荒川区、足立区や
埼玉県川口市、戸田市と隣接しています。人口は約35万人で、区の木はサクラ、区の花はツツジです。区域の南西側は武蔵野台地に位置し、北東側は荒川の沖積平野になります。
1947年に王子区・滝野川区の合併で北区が発足しています。「北区」という区名は、東京23区の北側に位置することが由来という、方角地名となっています。太田道灌が築城した『稲付城』の跡地や、『十条富士神社』の境内にある『十条富士塚』などの史跡や、『王子神社』や『王子稲荷神社』などの神社仏閣があり、桜の名所となっている『飛鳥山公園』や、『赤羽自然観察公園』など、市民がくつろげる公園があります。また近年は『赤羽駅』周辺の繁華街が、お酒好きの間で「酒飲みの聖地」となっており、昼間からお酒を楽しむ男女の姿を見ることができます。『北区つかこうへい劇団』『北区民オーケストラ』があるなど、文化活動も盛んに行われています。

生活必需品がすべてそろう！『赤羽スズラン通り商店街』！

JR『赤羽駅』の東口に位置するのが『赤羽スズラン通り商店街』です。東京都が主催する第9回東京商店街グランプリで準グランプリに輝いた実績を誇ります。約300m続く商店街には、約100店舗がひしめき合っています。赤羽周辺の人々の生活を支えている商店街で、生活に欠かせないものはすべてそろっていると言われています。ドラッグストアや歯科医院、美容室などが並びます。また小規模商店だけでなく、大型のスーパーもあるため、買い物に困ることはありません。またグルメも充実していて、ハンバーグやステーキ、カレーなどを提供するガッツリ系の料理が充実していて、また定番のファストフード店、チェーン店がそろっているため、飽きることがありません。商店街はアーケードになっているため、雨が降っても問題なく買い物を楽しめます。夜はLEDライト照明により、明るい雰囲気になります。すっかり都内の人気エリアになった赤羽ですが、この「赤羽スズラン通り商店街」を抜きには語れないでしょう。

徳川吉宗が作った桜の名所！『飛鳥山公園』！

北区には東京都内の桜の名所として全国的に知られている『飛鳥山公園（あすかやまこうえん）』があります。江戸時代の徳川家八代将軍・徳川吉宗が『享保の改革』の一つとして、整備・造成をした公園として知られています。この時代に桜の名所は上野の山の『寛永寺』程度しかなく、花見の時期には大変風紀が乱れたと言います。そこで、庶民が安心して花見ができる場所をと考えた吉宗が、「飛鳥山公園」の造成を指示しました。吉宗自ら「飛鳥山公園」で宴席を設けて、名所としてアピールをしたと言います。1720年から翌年にかけて、1270本もの桜が植えられたと伝わっていて、現在も約650本の桜が植えられています。「飛鳥山」という名前ですが、山としては認められておらず、標高を図ったところ25.4mだったということです。1737年には江戸庶民に一般公開され、1873年委は、『上野公園』、『芝公園』、『浅草公園』、『深川公園』とともに、日本最初の公園に指定されています。1879年に渋沢栄一が敷地の一部に別荘を構えたこともあります。

東国三十三国の稲荷総司とも言われる！『王子稲荷神社』

北区岸町にある神社が『王子稲荷神社（おうじいなりじんじゃ）』です。古くは『岸稲荷』と号したと言います。まだ荒川流域が広かったころ、その岸に鎮座したことから名づけられました。鎌倉時代には源頼朝より奉納を得たと伝わっています。江戸時代は、毎年大みそかの夜に、諸国の狐が社地の東に集まって、装束を改めるという「狐火」で有名でした。東国三十三国の稲荷総司の伝承が残されています。「王子稲荷神社」は、江戸の名所として絵画に描かれ、歌川広重は『名所江戸百景』のひとつに描いています。三代歌豊国は、三枚続きの浮世絵『王子稲荷初午祭ノ図』を描いています。また落語の『王子の狐』という噺の舞台となっています。昔から人を化かすのが得意な「王子稲荷神社」の狐が、参詣に来た男性に、逆に騙されてしまうというお話です。江戸に多かった火事を大きくする原因の「風」を切って、高く上がる凧が火難除けのほか無病息災、商売繁盛にご利益があるとされ、『凧市』が行われています。