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杉並区の特徴

杉並区は東京23区の西部に位置する区で、 世田谷区や渋谷区、中野区や練馬区、三鷹市、武蔵野市と隣接しています。人口は約58万5千人で、区の木はスギ、区の花はサザンカです。市域は武蔵野台地上にあり、神田川、善福寺川などが流れています。江戸時代には、甲州街道の『高井戸宿』が設けられて栄えます。また『妙法寺』の門前町として発展します。1932年に杉並町・和田堀町・井荻町・高井戸町の、4町の区域をもって東京市杉並区が発足しました。「杉並」という地名の由来は、江戸時代の領主が、青梅街道沿いに植えた杉並木に由来します。自然が豊かなエリアで、閑静な住宅地域として発展しています。1923年に発生した『関東大震災』以降、都市部から多くの市民が郊外に転入したことで、爆発的に増えました。以降も、都心に近い利便性の良さから、順調に人口を増やしています。JR中央線沿線の『高円寺駅』、『阿佐ヶ谷駅』、『荻窪駅』周辺を中心に、地元住民が愛する商店街郡が集まっています。またアニメ制作スタジオが集積していて、世界有数のアニメ産業集積地となっています。

商店街を舞台に区民が踊りまくる！『東京高円寺阿波踊り』！

毎年8月の最終土曜および日曜に開催されるのが『東京高円寺阿波踊り』です。杉並区の高円寺において開催され、徳島市の阿波踊りに次ぐ、大規模な大会であり、東京都内では最大の阿波踊りとなっています。JR『高円寺駅』から東京メトロ『新高円寺駅』にかけて商店街を舞台として開催されています。高円寺駅前、パル商店街の青年部が町おこしとして、高円寺の『氷川神社』の例大祭に併せて始めたものです。当初は隣町の『阿佐ヶ谷七夕祭り』に対抗して、夏のイベント用に阿波踊りに似た踊りで開始されましたが、やがて都内在住の徳島県出身者から指導を受ける形で、本格的な阿波踊りが踊られるようになっています。当日は、連と呼ばれる阿波踊りのグループが、商店街を踊り歩きます。たくさんの見物客が訪れて賑わい、高円寺はもちろん、杉並区の夏の風物詩となっています。またこの日は浅草で『浅草サンバカーニバル』が開催されるため、都内全体が祭り気分で盛り上がることになります。

大乃国が親方を務める相撲部屋！『芝田山部屋』！

杉並区高井戸にある相撲部屋が『芝田山部屋』です。日本相撲協会所属で二所ノ関一門の相撲部屋となっています。1991年に引退した横綱『大乃国（おおのくに）』は、年寄・大乃国を襲名して、『放駒部屋』の部屋付き親方となりました。大乃国時代には、53連勝中だった横綱『千代の富士』を寄り倒して54連勝を阻止し、歴史的な場面を作っています。1993年に、年寄・12代芝田山を襲名します。1999年に「放駒部屋」から独立し、「芝田山部屋」を創設しました。部屋を創設したばかりのころは、金銭的な問題もあり、山梨県に仮設の部屋を作り指導を行っていました。その後、現在地に部屋を移転しています。稽古部屋は1階にあるという住もう階の常識にとらわれず、地下に稽古場を用意しています。2008年に部屋で初めての関取『大勇武』が誕生します。2013年には閉鎖された「放駒部屋」から、所属力士と行司ら12人を引き取ります。2014年には『魁』が新十両に昇進し、二人目の関取が誕生しています。

厄除けの御利益があるとされるお寺！『妙法寺』

杉並区堀ノ内にある日蓮宗のお寺が『妙法寺（みょうほうじ）』です。元々は真言宗の尼寺でしたが、江戸時代の初頭に日逕上人が、母である日圓法尼の菩提のため、日蓮宗に改宗しています。山号は日圓法尼に因んで、『日圓山』とし、寺号を「妙法寺」としました。当初は『碑文谷法華寺』の末寺となりますが、1698年に、「碑文谷法華寺」は江戸幕府の弾圧を受けます。そのため改宗を余儀なくされて、『身延山久遠寺』の末寺となりました。このころ「碑文谷法華寺」にあった『祖師像』を譲り受けます。この日蓮の祖師像が厄除けにご利益があると評判になり、江戸時代より多くの人々から信仰を集めています。現在も「妙法寺」に厄除け祈願のために訪れる人は多く、また古典落語『堀之内』の題材になるなど、杉並区を代表する寺院として親しまれています。『妙法寺鉄門』は1878年に建立されたもので、国指定の重要文化財となっています。一部に洋風を加味した意匠が特徴的です。