JAFでのバッテリー上がり修理料金は?時間や場所による違いも紹介
車のライトを長時間つけっぱなしにしていたり、バッテリーそのものが劣化していたりすると、車のバッテリーが上がってしまうことがあります。
車のバッテリーが上がるとエンジンをかけられなくなってしまうため、早急に修理しなければなりません。
車関連のトラブル対応と言えばJAF(日本自動車連盟)のロードサービスを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、バッテリー上がりの修理を依頼するとどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
今回は、バッテリー上がりの修理をJAFに依頼した場合の料金や、修理にかかるまでの時間について解説します。
目次
バッテリー上がりの修理をJAFに依頼したときの料金
バッテリー上がりの修理をJAFに依頼したときの料金は、会員の場合と非会員の場合で異なります。
バッテリー上がりにかかる料金の内訳は、基本料・作業料・部品代ですが、JAF会員の場合、基本料と作業料が一律無料です。[注1]
バッテリーの故障や不具合が原因でのバッテリー上がりの場合、部品交換が必要となるため、部品代は別途実費として支払わなければなりませんが、単純なバッテリー上がりなら、無料で対応してもらえます。
一方、JAFの会員になっていない場合、ロードサービスを利用することは可能ですが、別途費用が発生します。
バッテリー上がりの場合の費用は場所や時間帯によって異なりますが、たとえば、8時~20時の時間帯に一般道で修理してもらう場合は、基本料8,380円+作業料4,750円=1万3,130円の料金が発生します。
場所や時間帯による料金の違いについては後述しますので、そちらも参考にしてください。
なお、バッテリー交換が必要な場合は、上記の料金に別途部品代が加算される点にも注意しましょう。
JAF入会には費用がかかる
JAFの会員になれば、入会中は何度でもバッテリー上がりの修理を無料で受けることができます。
ただし、JAFに入会して会員になるためには、所定の入会費・年会費を払わなければなりません。
JAFの入会金は2,000円、年会費は4,000円の計6,000円ですが、支払い方法や自動振替の有無によって入会金の割引が適用されます。
表で個人会員の場合の料金と入会金割引の内容をまとめました。[注3]
なお、割引のあるプランの料金は、割引後の料金を掲載しています。
入会金+ 年会費(税込) |
入会金割引 | |
---|---|---|
1年+ 自動振替 |
5,500円 | 500円割引 |
2年一括 | 9,500円 | 500円割引 |
3年一括 | 1万3,000円 | 1,000円割引 |
5年一括 | 2万円 | 2,000円割引 |
1年 | 6,000円 | 割引なし |
単年契約の場合、入会時の割引はなく、入会金+年会費は6,000円です。
一方、解約を申し出るまで毎年自動振替が行われるプランと、2年一括で支払うプランの場合は入会金から500円が割り引かれます。
同じ単年契約であれば、1年+自動振替を利用した方がお得になる仕組みです。
また、長期契約を前提としている場合は、2年・3年・5年一括で契約すると、より割引率が高くなります。
とくに一括契約の場合、入会金が必要なのは初年度のみで、以降の入会金を節約できるのが利点です。
たとえば3年一括の場合、初年度の入会金2,000円から1,000円割引を受けられるうえ、2年目と3年目の入会金が不要なので、1,000円(初年度入会金)+4,000円×3年=1万3,000円です。
5年一括の場合は2,000円割引となり、実質入会金が無料となるため、年会費のみの支払いでJAF会員になることが可能です。
なお、JAFには家族会員制度があり、1人につき2,000円の年会費がかかり、入会金は無料です。
最高で年間6,000円のコストがかかるのはネックですが、非会員としてJAFのバッテリー上がりの修理を依頼すると、前述のとおり、最低でも1万3,130円の費用がかかります。
JAFの3年一括料金とほぼ同等の費用がかかる計算になりますので、バッテリー上がり時にJAFを利用するのなら、会員になっていた方がお得といえるでしょう。
バッテリー上がりの修理をJAFに依頼したときにかかる時間
バッテリー上がりの修理をJAFにお願いする場合、依頼してから修理完了までどのくらいの時間がかかるのでしょうか。
JAFへの救援要請から、実際に作業員が現場へ到着するまでの時間ですが、これは現地の場所や時間帯、現時点でJAFに入っている救援要請の数などによって大きく変動します。
そのため、一概に「◯分で到着する」と断言することはできません。
JAFは全国各地に支部があるため、47都道府県のどこにいても救援要請を行うことが可能ですが、山奥でバッテリーが上がってしまった場合、サービス拠点から現地までに数時間かかることもあります。
また、提携工場がない離島でバッテリー上がりが起きた場合、サービスカーが乗船できる船が出ていれば修理してもらうことができますが、運航時間は限られているため、時間帯によっては数時間~翌日まで待たされることもあります。
一般道や高速道路であればそれほど時間はかかりませんが、1つのサービス拠点に常備されているサービスカーの台数には限りがあります。
同じ時間帯に多くの救援要請が入っている場合、順番が回ってくるまで待たされる可能性があります。
とくにスリップ事故が起こりやすい冬季期間中は、JAFへの救援要請の数が増加するため、一般道でもサービスカーの到着まで長時間かかるケースもあるようです。
JAFスマートフォンアプリを利用すれば、サービスカーの現在地や到着時間を確認できるので、到着時間が気になる場合はアプリの利用を検討してみましょう。
バッテリー上がりの修理にかかる時間
JAFのサービスカーが到着してから修理が完了するまでにかかる時間は、バッテリー上がりの原因によって異なります。
単純なバッテリー上がりなら、ブースターケーブルを使ってエンジンをかけるだけなので、おおむね10分もあれば作業は完了します。
一方、バッテリーの故障や不具合などが原因だった場合、バッテリーの交換作業が必要になるため、30分~1時間くらいの時間がかかります。
JAFのバッテリー上がり修理料金は時間や場所によって異なる?
JAFのロードサービスは、サービスカーが駆けつけられる場所であれば、基本的に24時間365日いつでも利用することができます。
JAF会員の場合、バッテリー上がりの修理料金に時間や場所による差はなく、いつ・どこで救援を要請しても一律無料で対応してもらえます。
一方、JAF非会員の方は、救援要請した場所と時間帯によって修理にかかる料金が増減します。
以下では、JAF非会員がバッテリー上がりの修理を依頼したい場合の料金の違いを場所・時間帯別にまとめました。
場所 | 時間帯 | 費用 | ||
基本料 | 作業料 | 合計 | ||
一般道路 | 昼間
(8時~20時) |
8,380円 | 4,740円 | 1万3,130円 |
夜間
(20時~8時) |
1万480円 | 1万5,230円 | ||
高速道路
SA、PA内 |
昼間
(8時~20時) |
1万480円 | 1万5,230円 | |
夜間
(20時~8時) |
1万2,570円 | 1万7,320円 | ||
高速道路
SA、PA外 |
昼間
(8時~20時) |
1万6,770円 | 2万1,520円 | |
夜間
(20時~8時) |
1万9,900円 | 2万4,650円 |
まず場所による違いですが、一般道路と高速道路なら、高速道路の方が基本料は割高です。
さらに同じ高速道路上でも、SAまたはPAでのバッテリー上がりと、それ以外の場所(道路上やICなど)でのバッテリー上がりでは、後者の方が料金は割増になります。
SAやPAの場合、バッテリー上がりを起こすのは駐車場のケースがほとんどで、駐車したまま安全に作業できます。
一方、それ以外の場所はほかの車が走行しており、より安全に注意しながら作業に当たらなければならないぶん、+αの料金がかかります。
また、作業する時間が昼か夜かによる違いもあります。
夜20時~翌朝8時までの時間帯は「夜間」に該当し、昼間よりも基本料が割増になります。
昼間の一般道の最も料金が安いパターンと、夜間でSA、PA外の高速道の最も料金が高いパターンでは、同じバッテリー上がりでも約1万1,000円の差が発生します。
なお、時間帯や場所で変動するのは基本料のみで、作業料は一律4,750円で固定されています。
公道や高速道路上では早急に車を動かさなければならないので、バッテリーが上がったら時間を問わずすぐに救援要請をする必要があります。
自宅の駐車場などほかの車に迷惑がかからない場所で、かつ今すぐ車を動かす予定がない場合は、料金節約のために昼間の時間帯まで待って救援要請するのもひとつの方法です。
JAF以外にもある?バッテリー上がりの修理を依頼できるサービス
バッテリー上がりの修理に対応してくれるサービスは、JAF以外に3つあります。
任意自動車保険のロードサービス
任意で加入している自動車保険の中には、標準でロードサービスが付いているものもあります。
自動車保険に付帯するサービスという位置づけなので、バッテリー上がりの修理を依頼しても、別途料金が徴収されることはありません。
ただ、バッテリー交換が必要な場合は、JAFを利用したときと同様、部品代が必要になるので注意しましょう。
また、JAF会員の場合、入会期間中であれば何回救援要請を依頼しても無料ですが、自動車保険のロードサービスは回数に制限が設けられているものもあります。
規定回数を超えた場合、所定の料金を支払わなければならないこともあるので、自動車保険の規約を確認しておきましょう。
クレジットカードのロードサービス
一部のクレジットカードには、ロードサービスが付帯しているものがあります。
ロードサービスの内容はクレジットカードの種類によって異なりますが、バッテリー上がりはほとんどのカードが対応しています。
クレジットカードの年会費はかかりますが、年度中にカードを一定回数するか、一定額を利用すれば無料など、条件付きで年会費が無料になる特典を設けているカードもあります。
その場合、実質無料でロードサービスを利用できるので、コストをかけずにバッテリー上がりに備えたい場合におすすめです。
ただし、自動車保険の場合と同じく、無料でロードサービスを利用できる回数に制限が設けられているものもあるので、ロードサービスの内容をあらかじめチェックしておきましょう。
専門業者を利用する
バッテリー上がりの修理を専門に請け負っている業者に修理を依頼する方法です。
バッテリー上がりの専門業者なら、知識・経験ともに豊富なので、バッテリー上がりの原因をいち早くチェックし、最適な方法で修理できます。
さまざまなカートラブルに対応しているJAFと比べるとサービスの回転率がよいため、救援要請から短時間で駆けつけてもらえるのもメリットのひとつです。
入会手続きなどは不要で、必要なときに修理を依頼する仕組みになっているので、入会費や年会費などのコストを最初に負担しなくてよいのも嬉しいポイントです。
また、JAFでは非会員のほうがバッテリー上がりの修理費を支払う場合、現金またはクレジットカード払いの2択しかありません。
バッテリー上がり専門業者なら、現金やクレジットカード払いのほか、コンビニなどを利用した後払い決済にも対応しているため、手元に現金がない方や、クレジットカードを保有していない方でも利用可能です。
料金は利用する業者によって異なりますが、JAFを非会員として利用する場合より安い料金で利用できるケースが多いようです。
たとえば「バッテリー上がり救急隊」なら、軽自動車と普通自動車は3,980円~、トラックなら5,980円~の料金で修理に対応しています。
見積りや土日祝・夜間割増はともに0円で、曜日や時間帯に関係なく、リーズナブルな料金でバッテリー上がりを解消できます。
救援要請から現場への駆けつけ時間も最短30分と短いので、早急に車を移動させたい場合は専門業者の利用を検討しましょう。
バッテリー上がりを防ぐための5つの注意点
車のバッテリー上がりを防ぐために心がけたい注意点を5つ紹介します。
1. ライトの消し忘れに注意
バッテリー上がりの原因の多くは、車のライトの消し忘れです。
車にはオルタネーターと呼ばれる発電機が搭載されており、エンジンがかかっている間は自動でバッテリーに充電される仕組みになっています。
しかし、エンジンが停止しているとオルタネーターもストップしてしまい、バッテリーへの充電が行われません。
その状態で長時間ライトを点けたままにしていると、バッテリーが上がってしまいます。
近年販売されている車は、エンジンが停止していて、かつライトが点けたままの状態で運転席のドアを開けるとアラートが鳴る仕様になっているものが多いですが、エンジンを止めた後は意識的にライトをきちんと消灯したかどうか確認することを心がけましょう。
2. 降雪地帯ではこまめな雪かきを行う
車のバッテリー内を満たしている液体は、温度が下がると性能が落ちる性質を持っています。
新品のバッテリーでも、外気温が0度のときは8割程度の性能しか発揮できないといわれています。
とくに降雪地帯に住んでいる場合、車に雪が積もるとバッテリーが冷え切ってしまい、性能が大幅に落ちるおそれがあります。
バッテリーの性能が落ちるとバッテリー上がりも起こりやすくなるので、車に雪が積もったらこまめに雪かきし、バッテリーを冷やさないよう配慮しましょう。
3. 定期的に車を運転する
車にはコンピュータやカーナビゲーションなど、電力を必要とする機器が備わっています。
これらの機器の内部には記憶装置や時計装置が搭載されており、動作していない間も少しずつ電力を消費しています。
1日あたりの消費量は微々たるものですが、それが何日にもわたると消費量が蓄積され、バッテリーが上がってしまうことがあります。
車を使用する頻度は人によって異なりますが、自然放電によるバッテリー上がりを防ぐためには、定期的に車を運転した方がよいでしょう。
4. 古くなったバッテリーは早めに交換する
車のバッテリーの寿命は、走行頻度や走行距離、走行の仕方などによって異なりますが、おおむね2~3年ほどとされています。
とくに1回あたりの走行距離が少ないと、オルタネーターによる発電が不十分となり、バッテリーの寿命を早める原因にあります。
古くなったバッテリーは新品のものより性能が落ちており、バッテリー上がりのリスクが高くなる傾向にありますので、ある程度の年数が経過したら新品バッテリーへの交換を検討しましょう。
バッテリーの状態は、カー用品店やガソリンスタンド、カーディーラーなどで点検してもらうことができます。
5. バッテリー上がりの修理後は1時間ほど車を運転し続ける
一般的なバッテリー上がりはブースターケーブルを利用した電力供給によって修理できますが、あくまで応急処置でしかありません。
バッテリーが上がった段階で電力の残量は少なくなっていますので、バッテリー上がりを修理した後は、そのまま1時間くらい走行してオルタネーターによる十分な発電を行いましょう。
バッテリー上がりの備えとして用意しておきたい2つのアイテム
バッテリーが上がってしまった場合の備えとして、車内に常備しておきたい2つのアイテムを紹介します。
ブースターケーブル
ブースターケーブルとは、車同士のバッテリーを繋ぐために利用するケーブルのことです。
プラスの端子同士を繋ぐ赤いケーブルと、マイナスの端子と金属部分(エンジン部など)を繋ぐ黒いケーブルの2本1セットになっており、それぞれのケーブルの両端にはクリップの形をしています。
バッテリーが上がったときは、ブースターケーブルを使って救援車からバッテリーに電力を供給し、エンジンを始動させます。
ブースターケーブルはカー用品店などで購入できますが、製品によって流すことのできるアンペアの最大値が異なります。
大型の車ほどエンジン始動までにたくさんの電力が必要になりますので、ワンボックスやミニバンなどに乗っている場合はなるべくアンペアの最大値が大きいブースターケーブルを選びましょう。
どのケーブルを選べばよいか迷った場合は、店員に愛車の車種を告げると、最適なブースターケーブルを教えてもらえます。
ジャンプスターター
ジャンプスターターとは、バッテリー上がりが発生した際、一時的に電力を供給してエンジンを始動させるアイテムです。
いわゆるモバイルバッテリーのことで、あらかじめUSBやシガープラグで本体を充電しておけば、いざというときに愛車のバッテリーに接続するだけで簡単に電力を供給できます。
充電1回あたりの使用回数は製品によって異なりますが、おおむね2~3回くらいのエンジン始動に使えるものが多いようです。
また、使用するケーブルを替えればスマホの充電器としても活用できるので一石二鳥です。
ブースターケーブルでは救援車が必須ですが、ジャンプスターターがあればほかの車の助けを借りなくても自力でエンジン始動できるため、いざというときに備えておきたい一品です。
バッテリーが上がったらプロに相談しよう!
「バッテリー上がり救急隊」は、365日年中無休で営業しており、最短30分で現場に駆けつけます。
普通自動車、トラック、ハイブリッド車と幅広く対応し、バッテリー上がりの原因をすばやく突き止めて修理します。
バッテリー交換料金やバッテリー料金は事前のお見積もりでご確認いただけます。
バッテリー上がりにお困りの際は、ぜひバッテリー上がり救急隊にご相談ください。
https://battery119.net/
まとめ
バッテリーが上がった場合、ブースターケーブルを使ってほかの車から電力を供給してもらうか、あるいはバッテリー交換が必要になります。
どちらもセルフ対応することは可能ですが、ブースターケーブルやバッテリー、専用の工具が必要になるうえ、場合によってはほかの車に協力してもらわなければなりません。
バッテリーが上がった状態ではエンジンを始動できず、車を動かせなくなってしまいますので、セルフ対応できない場合はプロに相談することをおすすめします。
カートラブルの対応といえばJAFが有名ですが、非会員の場合は高額な修理費用が発生しますし、混雑している場合は長時間待たされることも少なくありません。
迅速かつ、リーズナブルなバッテリー上がり料金で修理したい場合は、バッテリー上がり専門業者の利用を検討しましょう。
[注1]JAF「ロードサービス料金表・作業工数表」
https://jaf.or.jp/common/about-road-service/estimate-costs/price-list
[注2]JAF「ロードサービスの料金を調べる」
https://jaf.or.jp/common/about-road-service/estimate-costs
[注3]JAF「個人会員について」
https://jaf.or.jp/individual/join-us/membership/individual