ジャンプスターターの使い方やかからない・充電できない原因も解説
バッテリーが上がってしまったとき、ジャンプスターターがあれば自力でエンジンをかけることができます。
車に乗ろうと思ったらバッテリーが上がってしまっていたとき、出先でバッテリーが上がってしまったときにあると便利なジャンプスターターは、どのようにして使えばいいのでしょうか。
今回はジャンプスターターの使い方やジャンプスターターでうまくバッテリー上がりが解決できない原因、注意点やバッテリー上がりの予防方法などを解説します。
バッテリーが上がって困ってしまったときは、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそもジャンプスターターとは?
ジャンプスターターは、車のバッテリーが上がってしまったときに、電力を一時的に供給してエンジンをかけるためのものです。
スマホのモバイルバッテリーのようなもので、車に繋いで電力を供給します。
バッテリーが上がったときの解決方法には、他の車にケーブルを繋いでもらったり、ロードサービスを呼んだりする方法がありますが、ジャンプスターターがあれば自力でバッテリー上がりを解決できるのがメリットです。
最初から車に積んであるものではないですが、リーズナブルな価格で購入できるものもあります。万一のために車に積んでおくと安心です。
ジャンプスターターの使い方
車のモバイルバッテリーのようなジャンプスターターは、どうやって使えばいいのでしょうか。
ジャンプスターターを使うときに必要なものと、手順を紹介します。
必要なもの
ジャンプスターターを使うときに必要なのは、充電済みのジャンプスターターとブースターケーブルのみです。
ただ、他の車と繋いでジャンプスタートするときに使うブースターケーブルはジャンプスタートに接続できない形になっているので、ジャンプスターターに接続できる端子がついたブースターケーブルが必要になります。
ブースターケーブルが付属品でついてくるものや、ジャンプスターターとケーブルが一体になったものもあるので、購入するときに確認しておきましょう。
また、ジャンプスターターは充電しておかなければ使用できません。
スマホのモバイルバッテリーも充電しないと使えないように、ジャンプスターターも充電しておく必要があります。
せっかくジャンプスターターを持っていても充電が十分でなければ意味がないので、定期的にチェックして充電しておきましょう。
特に遠方にお出かけする際などは、前日に確認して、必要があれば充電しておくことをおすすめします。
手順
まず、ジャンプスターターの充電が75%以上あるか確認し、ボンネットを開けてください。
ジャンプスターターにケーブルがついていないものであれば、ジャンプスターター本体に付属のケーブルの端子を差し込みます。
しっかり奥まで差し込んでください。
緑のランプが点灯すれば、正しく接続されているということです。
製品によっては赤と緑ランプが交互に点灯することもありますので、説明書を確認しておきましょう。
ケーブルには赤いクランプと黒いクランプがついています。
クランプとは大きなクリップのようなものです。
まず赤いクランプをバッテリーのプラス端子につなぎ、次に黒いクランプをマイナス端子に挟みます。しっかり挟んでください。
また、挟むときは赤いクランプと黒いクランプを接触させないようにし、素手でクランプの金属部分やバッテリー端子に触らないようにします。
クランプを挟む順番も赤いクランプ→黒いクランプの順番を守りましょう。
しっかりとクランプを挟んだら、車のエンジンをかけてください。
エンジンがかかってしばらく経ったら、今度は黒いクランプ→赤いクランプの順番で外していきます。
このときもクランプの金属部分やバッテリー端子は素手で触らないようにしてください。
車のエンジンをすぐに切ると、またエンジンがかからなくなってしまいます。
運転する場合でもしない場合でも、最低でも30分はエンジンを回し続けましょう。
ジャンプスターターの選び方
既にジャンプスターターを持っていて車を買い替えたという方は、同じジャンプスターターが使えない可能性もあります。
また、これからジャンプスターターを購入しようと思っている方も、ジャンプスターターは愛車の車種に対応しているかどうかを確認しましょう。
ジャンプスターターには電圧とアンペア数に違いがあり、車種に対応している電圧とアンペア数でなければ、うまくエンジン上がりを解決できません。
電圧
車の電圧は大きく分けて12Vと24Vがあります。
普通車であれば12Vで問題ありません。
トラックのような大型車は24Vが一般的です。
アンペア数
アンペア数は、ジャンプスターターからバッテリーに流す電流の数値を示しています。
一般的に普通車は300A、ワンボックスカーやミニバンのような大きめの車は400Aです。
スポーツカー、外車などは700A、トラックのような大型車は800Aになります。
電池の種類
電池の種類はリチウムイオン・リチウムマンガン・リチウムポリマー・鉛電池があります。
- リチウムイオン
小型で軽量である程度容量はありますが、充電できる容量に限界があるため、大型車などには使用できないことがあります。 - リチウムマンガン
リチウムイオンよりも軽く、安全性も高いため取り扱いが比較的簡単です。ただ、他の電池を使ったジャンプスターターよりも値段が高い傾向にあります。 - リチウムポリマー
出力が高く安定している上にコンパクトですが、スポーツカーや外車、トラックなどには使えないこともあります。 - 鉛電池
容量が大きいのに価格が安く、大型車などにも対応できます。ただ、電池自体のサイズが大きいため、ジャンプスターター本体も大型になってしまいます。
機能
スマホなどのデバイスを接続できるもの、夜間でも使いやすいフラッシュライトがついたもの、雨天時でも使える防水機能があるものなど、さまざまな機能を兼ね備えたジャンプスターターがあります。
また、安全性能を高めたものもありますので、購入する際にはどんな機能があるのかチェックしましょう。
ジャンプスターターがかからない・充電できない原因
ジャンプスターターを使ってエンジンをかけようとしたのに、うまくエンジンがかからないこともあります。
どんな原因が考えられるのか知っておきましょう。
電力の供給不足
ジャンプスターターに充電が不十分の場合、正しく接続してもエンジンをかけるのに必要な電力が不足しているためエンジンがかかりません。
ジャンプスターターを充電し直す必要があります。
ジャンプスターターのケーブルの電流が違う
バッテリーやケーブルが車の電流と異なる電流の場合、正しく接続していたとしてもうまく電力が供給されません。
スポーツカーや外車、トラックなどの場合、電流が小さなジャンプスターターやケーブルを接続すると、発火してしまう恐れがあります。
車に搭載されているバッテリーに合ったジャンプスターターやケーブルを使用しましょう。
バッテリー上がりが原因ではない
エンジンがかからない原因はバッテリーではないのかもしれません。
ヘッドライトや室内灯が正常につくのであれば、バッテリー上がり以外に原因がある可能性が高いです。
ガス欠や点火プラグの不具合、エンジンを回すためにあるセルモーターの故障などが考えられます。
この場合はロードサービスを呼んで対応してもらいましょう。
ガス欠の場合は、近くのガソリンスタンドに頼んでガソリンを持ってきてもらうか、歩いてガソリンを買いに行きます。
ジャンプスターターの注意点
ジャンプスターターは比較的簡単に使えるものですが、間違った使い方をすると火災が起きたり、バッテリーがショートして故障したり、火傷をしたりする可能性があります。
接続する前に注意点をしっかり把握しておきましょう。
正しい接続方法を必ず守る
ジャンプスターターは必ず赤いクランプを先につないで、その後に黒いクランプをつなぎます。
また、赤いクランプはバッテリーのプラス端子、黒いクランプはマイナス端子につないでください。
つなぐ順番や、つなぐ端子を間違えると、ショートの原因となります。
最悪の場合車が燃え上がってしまうこともありますから、必ず正しい順番で接続しましょう。
赤いクランプと黒いクランプを接触させない
目には見えませんが、ジャンプスターターにケーブルを繋ぐと、クランプにも電気が流れています。
赤いクランプと黒いクランプを接触させたり、つないでしまったりすると、火花が出たり火災の原因になりますので、注意して取り扱いましょう。
素手でクランプの金属やバッテリーの端子に触らない
素手でクランプの金属部分やバッテリーの端子に触ると、火傷や怪我の原因となるのでとても危険です。
必ずクランプの金属ではない部分を持つようにしましょう。
同乗者は車から離れておく
正しい方法で接続すれば安全にエンジンをかけられますが、万が一のことを考えて同乗者は車から降り、少し離れた場所にいましょう。
製品の取扱説明書をきちんと読む
ジャンプスターターの取扱説明書は必ず目を通しましょう。
リチウムイオン電池を使ったジャンプスターターの場合、暑さで爆発してしまうこともあります。
自信がない場合はプロに依頼する
正しい方法でジャンプスタートすれば、危険な方法ではありません。
ただ、もし自信がないのであればプロに依頼することをおすすめします。
一つのミスが大事故につながってしまいますから、不安があれば自力で行うことはしないようにしましょう。
車のバッテリー上がりの予防法
今から出かけようというときや、出先でバッテリーが上がってしまったら大変です。
ジャンプスターターがあれば対応できますが、バッテリーが上がらないに越したことはありません。普段から予防しておきましょう。
バッテリー交換の時期を把握しておく
一般的にバッテリーの寿命は2〜3年程度と言われています。
バッテリーが寿命に近くなると、バッテリー上がりが起きやすくなってしまいますから、バッテリーの寿命を把握しておきましょう。
車検のタイミングで交換するようにするのがおすすめです。
ただ、長期間車に乗らない状況が続いていると、バッテリーの劣化が早まります。
バッテリー液がすぐになくなってしまう場合や、バッテリーが膨らんできた場合は劣化の目印ですから、早めにバッテリー交換しましょう。
長期間車に乗らないときはマイナス端子を外す
旅行や出張などで長期間車に乗らない場合は、マイナス端子を外しておくことでバッテリー上がりを防げます。
マイナス端子を外すときは、端子をタオルなどの布でぐるぐるに巻き、他の金属に接触しないようにした上で、レンチを使って外しましょう。
こうすることでバッテリーの放電を防ぐことができ、再度接続すれば問題なくエンジンがかかります。
マイナス端子を外したら、キーレスでのドアのロックはできなくなるので注意しましょう。
時々アイドリングや運転をする
エンジンをかけていないとバッテリーは放電しますし、カーナビの待機電力や盗難対策システムが稼働していることにより、どんどん電力が消耗していきます。
しばらく車に乗らないのであれば、アイドリングをしてエンジンを動かすか、30分程度ドライブをしてバッテリーを充電しておきましょう。
2週間に1度程度はエンジンをかけて車を動かすようにしてください。
半ドアや室内灯などの消し忘れに注意する
半ドアの状態や、室内灯などのつけっぱなしは、バッテリーをどんどん消耗してしまいます。
車を離れるときは半ドアになっていないか、室内灯を消しているかを必ず確認しましょう。
バッテリー上がりのお悩みならプロに相談しよう!
バッテリーが上がってしまった場合は、ジャンプスターターを使用すればエンジンをかけられます。
しかし、紹介したように注意しなければならない点も多いです。
安全で確実に行うなら、プロに依頼することをおすすめします。
「お近くのバッテリー上がり緊急隊」はバッテリー上がりのご依頼を年中無休で受け付けております。
対応車は普通自動車やトラックはもちろん、ハイブリッド車も可能です。
最短30分で駆けつけますので、お出かけ時にバッテリーが上がってしまった、バッテリー上がりの心配があるという方は「お近くのバッテリー上がり緊急隊」までお気軽にご連絡ください。
まとめ
バッテリー上がりはジャンプスターターで簡単に解決できますが、正しい方法で行わないと大事故につながってしまいます。
自分でする場合は、よく手順を理解し、十分に気をつけて行ってください。
もし自力で対応することに不安を感じたら、「お近くのバッテリー上がり緊急隊」にご相談ください。
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