車のバッテリーの外し方とは？マイナス端子から外す理由や注意点を解説

車に長時間乗らずにいるとバッテリーが劣化してしまいます。車に長期間乗る予定がない場合はあらかじめバッテリーを外しておきましょう。本記事では、車のバッテリーを外す方法、正しい手順を解説します。バッテリーの交換や接続、交換時期を見極めるポイントも紹介します。

車のバッテリー交換時にマイナス端子から外す理由

車のバッテリーを交換する際はマイナス端子から外さなければなりません。
マイナス端子から外さないとどうなるのか、接続する際はどうすればいいのかを確認しましょう。

1. ショートの危険性があるため

車のバッテリーをプラス端子から外すとショートを起こす可能性があります。
ショートを起こすと火花が散り、一瞬だけなら問題なくても、長時間続いたり近くに可燃性の高いものがある場合は大きな火災につながるかもしれません。

また、ヒューズに電流が流れることでヒューズが飛んでしまうこともあります。
どのヒューズが飛んだかを探して交換するという手間がかかり、専門的な知識がなければ自分で修理するのは難しくなります。

ショートしただけでやけどなど人体にも被害が出るので、バッテリーは絶対にマイナス端子から外すようにしてください。

2. 安全に作業をおこなうため

車本体がマイナスの役割を果たしており、バッテリーのマイナス端子を外すとバッテリーから電気が流れなくなります。
そのため、バッテリー交換や修理だけでなく、他の作業も安全に行えるようになります。

反対に、バッテリーを外さずに作業をおこなったり、作業中に誤ってマイナス端子をつなげたりするとショートや火災の原因になるので注意してください。

3. 充電する際はプラスからつなぐ

バッテリーを外す際はマイナス端子から外しますが、充電する際はプラス端子からつなぎましょう。
長期間車に乗らなかったなどの理由でバッテリーが上がってしまった場合はバッテリーを充電する必要があります。

このときバッテリーを外すときと同じ要領でマイナス端子からつないでしまうとショートによる火災、事故につながるかもしれません。

正しいバッテリー交換・接続方法

車のバッテリーを交換、接続する方法を紹介します。
正しい手順を確認し、いざというときに慌てたり間違ったりしないように注意しましょう。

簡単な手順をおさらいする

バッテリーの交換方法は非常に複雑です。
経験や知識が少ない人は最初に手順を確認し、あとから失敗に気付くことの内容にしましょう。

バックアップの電源を確保し、バッテリーのマイナス端子を外してからプラス端子を外してください。
バッテリーを取り出して交換し、その後はプラス端子から接続します。

次にマイナス端子を接続して最後にバックアップの電源を取り外し、交換作業は完了です。
では下記から実際の取り付け方法を確認しましょう。

必要な道具を揃える

まずはバッテリーの交換に必要な道具を揃えます。
スパナ、またはレンチと軍手を用意してください。

バッテリー周辺は汚れている可能性があり、さらにバッテリー液に直接触れると危険です。
不安であれば軍手を重ねて使うなど、しっかりと準備しましょう。

バックアップ電源も必要です。
バックアップ電源は車用品販売店でも安価で販売されているので、バッテリー交換を行う際は事前に用意しておきましょう。

バッテリー周辺をきれいにできるクリーナーなどもあると便利です。

バックアップ電源の確保

バッテリー交換の前に、バックアップ電源の確保を行います。
バッテリーが現段階で上がっている場合などはバックアップ電源を確保する必要はありません。

バッテリー交換の時期だから交換したいなどの場合にはバックアップ電源を確保しましょう。
これらを確保しておかなければ、カーナビや時計、車本体のコンピューターなどの機能、設定がリセットされます。

リセットされてしまうとバッテリーを交換したあとにまた設定しなおす手間が増えるだけでなく、燃費を低下させてしまう可能性もあります。

マイナス端子から外す

最初にスパナを使ってマイナス端子からバッテリーを外します。
それからプラス端子を外しましょう。
スパナを使う際はスパナの反対側が片方の端子を取り付ける部分に触れないようにしてください。
スパナが双方の取り付ける部分に接触すると通電して危険です。

バッテリーを取り外す

実際にバッテリーを取り外します。
バッテリーには固定用の金具がついているので、すべて慎重に取り外しましょう。

どこか一つでも固定されたままだとバッテリーを外せず、無理な力を加えることで故障につながります。

受け皿を掃除する

バッテリーを取り外したあと、受け皿の汚れが気になるようであれば掃除します。
車用のクリーナーなどが車用品販売店でたくさん売られているので、適切なアイテムを選びましょう。

バッテリー液が漏れて汚れている場合、バッテリー液は絶対に直接触らないでください。

新しいバッテリーを取り付ける

新しいバッテリーを取り付けます。
取り付ける際は固定の金具をすべて取り付けたあとで、プラス端子から接続してください。

きちんと固定できていることを確認して、バッテリーの交換作業は完了です。
取り外すときはマイナスから、取り付けるときはプラスからという順番を守ることが大切です。

ボディアースの方法

ボディアースを行う場所を見つけてください。
ボディアースをする場所は金属に触れていなければならず、塗装されている部分にはできません。

車の外部や、塗装されているネジにはボディアースできないので注意してください。

ボディアースする場所を見つけたら端子を用意し、片方をマイナスに、もう片方を取り付けたい部分に取り付けます。
ボディアース用の端子にはさまざまな種類がありますが、クワガタ端子は初心者にも扱いやすいです。

ですがボディアース自体が特殊なものなので、専門的な知識がない場合は無理せずにプロに相談して対応してもらうことをおすすめします。

バッテリー交換時期を見極めるポイント

車のバッテリーを交換する時期を見極めるポイントを紹介します。
適切なタイミングでバッテリーを取り換えることで長く快適に今の車に乗り続けられるでしょう。

1. エンジンがかかりにくい

エンジンがかかりにくくなったらバッテリー交換のタイミングです。
回転音が弱い、回転音が遅いなどの異変を感じ始めたら、バッテリーの交換を検討しましょう。

2. ヘッドライトが暗い

バッテリーが弱くなるとヘッドライトも暗くなります。
夜間にヘッドライトをつけて、明かりが弱いと感じたらバッテリーが消耗している可能性があります。

近年の車は消費電力を抑えられるLEDライトを使用しているケースもあり、この場合はバッテリーが消費していても明るさに変化を感じにくいです。
エンジンのかかりにくさやアイドリングストップのしにくさなど、別の部分でもバッテリーの様子を確認しましょう。

3. バッテリー液の変色してる

交換したばかりのバッテリー液は無色透明ですが、乗っていると変色していきます。
バッテリー液の色がひどく変色している場合は早めにバッテリーを交換しましょう。

バッテリー液は直接触れると炎症を起こす非常に危険な液体です。
直接触れないことはもちろん、バッテリー液を補充したり無理に確認したりしないでください。

4. バッテリー本体に異変がある

バッテリー本体に異変がないかを確認してください。
バッテリー液が明らかに少なくなっている、バッテリー本体が膨らんでいる、端子の周辺に粉が散っているなどの場合もバッテリーを交換すべきタイミングです。

明らかに異変がある場合は早めに専門業者に相談し、安全にバッテリーを交換してもらうこともおすすめです。

5. アイドリングストップできない

バッテリーの劣化が進むとアイドリングストップができなくなります。
アイドリングストップには多くの電力を使うため、供給が追いつかなくなってしまいます。

信号待ち、渋滞などのタイミングでうまくアイドリングストップができなくなった場合にもバッテリーの交換を検討してください。

バッテリー交換の注意点

バッテリーを取り外す、交換するときの注意点を確認しましょう。
マイナス配線が劣化する、リモコンキーなどが使えなくなるなどの点を理解しておいてください。

マイナス配線の接触不良や劣化

バッテリーをつなぐマイナス配線の接触不良や劣化を確認してください。
劣化した配線を使い続けていると適量の電気が流せず、場合によっては必要以上の電気を流してしまいます。

コネクターが溶けたり、電流がつよすぎたりすることが原因で火災を引き起こす恐れもあります。

バッテリーを外すと電気関連の機能が停止する

バッテリーを外すと車の電気系統が一切使えなくなります。
カーナビ、時計、リモコンキーなども対象です。

再接続した際は情報がすべてリセットされている可能性もあるので必ず一度確認してください。

バッテリー交換ならプロにお任せ！

車のバッテリー交換は正しい知識が必要です。
間違えると事故や怪我につながる可能性もあり危険です。

知識がなくてやり方がわからない場合は、無理に試さず専門知識が豊富なプロに依頼することもおすすめです。

バッテリーの交換だけなら安価で依頼できます。
バッテリーの交換を依頼できるプロにはどんな種類があるのか確認しましょう。

ディーラー

車を購入したディーラーに相談する方法があります。
定期点検などでディーラーに赴く機会は多く、そのときについでに相談できます。

バッテリーの交換時期の目安も教えてもらえるので、気軽に相談してみましょう。

バッテリーの交換作業自体には数千円しかかかりませんが、本体の費用としては1万円以上が必要です。
どれくらいの費用がかかるかは車種によっても大きく違いがあるため、あらかじめ相談しておくといいでしょう。

車用品販売店

多種多様なバッテリーを販売している車用品販売店でも、バッテリーの交換が可能です。
バッテリーを購入するだけでなく取り寄せたりスタッフに相談もできて便利です。

中には無料でバッテリーの交換をおこなってくれる店舗もあります。
バッテリー本体の費用もディーラーに依頼するより安価で交換できるため、近くに車用品販売店があるのならそちらを利用してもいいでしょう。

自動車整備工場

自動車整備工場でもバッテリー交換の相談ができます。
ディーラーに依頼するよりも安価に対応してくれるところが多いです。

自動車整備工場では工場にあるバッテリーを使用するので、安い金額での対応が可能になっています。

一方で、その車に合う部品やバッテリーが自動車整備工場にない場合は対応できないか、部品を取り寄せるために大幅な時間がかかってしまいます。

バッテリー交換専門業者「バッテリー上がり緊急隊」

バッテリーが上がってしまって今すぐ対処する必要があるという場合には専門業者を呼ぶのがおすすめです。
素早く駆けつけて迅速にバッテリー上がりに対応してくれます。

「バッテリー上がり緊急隊」は、連絡をしてから最短30分で駆けつけ、車種、原因別のバッテリー上がりに速やかに対応します。
車の知識が豊富なプロばかりなので、自分でバッテリーを触る自信がない人は安心してご利用していただけます。

見積もりは無料で、さらに夜間の割増料金も発生しません。
24時間365日いつでも対応可能なため、バッテリー上がり緊急隊にご相談ください。

【まとめ】

まとめ

車のバッテリーは正しい手順で外さなければショートする危険性があります。
バッテリーが上がってしまったときでも焦らず慎重に、正しい手順を踏んで外しましょう。

バッテリーには交換のタイミングがあり、車を運転しているとその兆候に気付きやすいです。
そろそろバッテリーを交換する必要があると感じたら、早めに適切な対応を選びましょう。

自分でバッテリーを交換する自信がない場合はプロに相談するのが一番です。
「バッテリー上がり緊急隊」は普通自動車、ハイブリット車、トラックのバッテリー上がりに最短30分で駆けつけます。

バッテリーが上がってしまった際は、「バッテリー上がり緊急隊」をご利用ください。