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向日市の特徴

向日市（むこうし）は、京都府の南西に位置する市で京都市と長岡京市と隣接しています。人口は約5万6千人で、市の木はサクラ、市の花はヒマワリです。市域の面積は全国の市で3番目に狭く、埼玉県蕨市、東京都狛江市に次ぎます。古代の都『長岡京』が置かれた場所で、一時期、日本の首都となり栄えました。1972年に市制施行し向日市となっています。市内にはJR西日本東海道本線、阪急電鉄京都本線が通り、『向日町駅』が中心駅となっています。「向日」という市名は、式内神社として歴史が古い『向日神社』に由来します。『長岡京跡』や「向日神社」をはじめとする神社仏閣が多く残り、さらに『西国街道』関連の史跡も残るあんど、観光スポットに恵まれた人気の観光地ですが、京都市内から近いため、宿泊施設はありません。また町おこしとして2009年から『京都激辛商店街』を行っています。『タケノコ』の産地として有名で、『千両茄子』などの京野菜を中心とした農業も盛んです。

自然に恵まれた向日市！『タケノコ』などの特産品！

向日市の特産品を紹介していきます。一つ目が『タケノコ』です。向日市内の竹は、90％以上が「孟宗竹」です。孟宗竹のタケノコは肉質が厚く、歯触りも良くて最高の品質を誇ります。中でも「白子」と呼ばれている、皮の白いタケノコは、最高級品として人気があります。えぐ味も少なく、柔らかいため茹でてそのまま食べることもできますし、煮物や酢の物、炒め物など様々な料理法で、美味しくいただくことができます。向日市の特産品としてタケノコの次に人気が高いのが「茄子」です。つやつやとした肌がはちきれんばかりの茄子は、品質が良いことで人気があります。次の特産品が『懸がいギク』です。断崖から自然に垂れ下がる老木の優美な様子をかたどったとされる、優美な姿を見せる菊です。マダケを使った「棚がい栽培」を行ったのが始まりで、80年の伝統があります。『ポインセチア』も向日市の特産品として生産が盛んにおこなわれています。京都府唯一の産地となっていて、クリスマスの花として人気を集めています。

「はよ」の意味は？京都の方言を紹介します！

向日市が位置する京都府には、素敵な方言として人気の高い「京都弁」が伝わっています。どのようなフレーズがあるのか見ていきましょう。一つ目の方言が「はよ」です。「はよ」という京都の言葉には「早く」という意味があります。「早くして」という標準語の文章は「はよして」になります。関西出身の芸人さんなどの番組を見ていると「はよ」とか「はよせい！」と言ったフレーズが飛び出すため、意味を知っている人も多そうです。次に紹介する京都の方言が「よろしゅうおあがり」です。「よろしゅうおあがり」には「おそまつでした」という意味があります。京都のお宅に伺って、ご飯をごちそうになった時、「ごちそうさまでした」と言うと思います。この時、ごちそうをした側の京都の人が「よろしゅうおあがり」と言います。「どういたしまして」や「お粗末様でした」という意味があります。文字を見ると「召し上がれ」という意味があるように感じますが、食前に言われることはありません。

明治神宮本殿のモデルにもなった神社！『向日神社』

『向日神社（むこうじんじゃ）』は向日市向日町北山に鎮座する神社で別名が『向日明神』です。向日市の市名の由来になったとされています。そもそもは同じ向日山に鎮座する『向神社』と『火雷神社』という別の神社でした。どちらも『延喜式神名帳』に掲載されている古社です。「向神社」の御祭神である向日神が「向日山」にとどまり、稲作を奨励したことが、神社の始まりとされています。また「火雷神社」は神武天皇が大和国橿原から山城国へ遷った際に、当地に御祭神である火雷神を祀ったことに始まるとされています。「火雷神社」は718年の社殿新築にあたり、玉依姫命と神武天皇を合祀しました。中世の間に衰えてしまい、1275年に「向神社」が併祭することとなりました。こうして「向日神社」と社名を改めて現在に至ります。本殿は1418年に建立され、室町時代の流造を代表するものとして、国の重要文化財に指定されています。東京都の『明治神宮』本殿は、「向日神社」の本殿を1・5倍のスケールにした設計となっています。