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大府市の特徴

大府市（おおぶし）は、愛知県の西部に位置する市で、名古屋市や東海市、豊明市や刈谷市、知多郡東浦町と隣接しています。人口は約9万2千人で、市の木はクロガネモチ、市の花はクチナシです。市域は知多半島の付け根にありますが、海に面してはいません。なだらかな丘陵が広がり、丘陵エリアには、古代に陶業が栄えた跡である、古窯址が発見されています。かつては遠浅の海が広がり、魚介類が豊富に取れたことから、古代人が住んでいたと伝わっています。江戸時代になると、尾張藩の領地となり、海は埋め立てられて、大規模な干拓が行われました。水に恵まれず、市内には溜池跡が数多く残りますが、第二次世界大戦後に『愛知用水』が開通すると、園芸用地や住宅地へと変貌を遂げています。また『豊田自動織機』や『住友重機械工業』などの大企業が誘致されて、中京工業地帯の重要な地位を占める工業都市へと発展しました。1970年に市制施行し、大府市となり現在に至ります。

カロリー控えめで栄養たっぷり！『木の山芋』！

大府市の特産品が『木の山芋』です。素朴な風味と「畑のうなぎ」と言われるほど栄養素の高い食材になっています。滋養たっぷりの食べ物で、カロリー控えめのヘルシー食品として注目されています。大府市では「木の山芋」を使ったレシピを紹介しています。その一つが「磯部揚げ」です。「木の山芋」をおろして、スプーンに海苔を載せて、「山の芋」をすくい油であげて食べます。天つゆを用意して食べると、海苔の香りと「山の芋」の風味が混ざって美味しいです。また「とろろ汁」も美味しくて健康的な魅力的な料理です。「山の芋」をすりおろし、卵を加えてさらにすりおろします。だし汁を加えて混ぜて、海苔をふりかけて完成です。ご飯にかけて食べると美味しく、食欲がなくても食べ進むことができます。また栄養バランスも整うため、夏バテの季節などにおすすめできます。このように「木の山芋」を使ったレシピが数多く紹介されているため、大府の「木の山芋」を手に入れて、レシピ通りに調理してみてはいかがでしょうか。

「ぱーぱー」の意味は？愛知の方言を紹介します！

大府市がある愛知県には、この地方独特の方言があります。その一つが「ぱーぱー」です。「ぱーぱー」には「開けっ放し」という意味があります。例えば窓が開けっぱなしになっているのを見つけたときに、「窓が開けっぱなしだよ」と注意するかもしれません。愛知の人の場合は「窓、ぱーぱーだが」などと言って、開けっぱなしなことを指摘します。次に紹介する愛知の方言が、「はば」です。「はば」の意味が想像できるでしょうか。「はば」には「のけ者」や「仲間外れ」という意味があります。例えば友達同士で旅行に行くとき、自分だけ誘われなくて傷つくことがあるかもしれません。このような時、「仲間外れにしないで」と言う代わりに、「はばにしんといて」などと愛知の人は言います。最後に紹介するのが「ひっつく」です。「ひっつく」には「張り付く」という意味があります。「壁に虫が張り付いている」と言いたい時、愛知の人は「壁に虫がひっついとる」などと言います。

どぶろく祭りが開催される神社！『長草天神社』

大府市長草町本郷に鎮座する神社が『長草天神社（ながくさてんじんしゃ）』です。知多郡の地頭だった藤田民部が、1494年に家人たちに、長草の地の開墾を命じます。同時に、民部の家の中で祀られていた菅原道真を、産土神として迎えたのが、「長草天神社」の始まりとされています。「長草天神社」の例祭は、『どぶろく祭り』と言って、大府市指定有形民俗文化財になっています。「どぶろく祭り」は1494年に、民部が寄進した供田の収穫米で「どぶろく」を醸造し、神に供え、その後の例祭で、お神酒を氏子や参拝客にふるまったのが始まりとされています。1665年に祭りが休止したことがありましたが、村で伝染病や悪疫が流行します。そのため1668年に祭りが再開されて、現在に至ります。「どぶろく」の醸造は、長草地区で6組に分かれている「酒元組」が輪番して行います。当日は午前中に式典が行われ、式典が終わると神官や役員が「どぶろく」を飲み、続いて氏子が飲みます。午後になると一般の参拝客にもふるまわれ、大いににぎわいます。