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豊川市の特徴

豊川市は愛知県の東部に位置する市で、豊橋市、岡崎市、新城市、蒲郡市と隣接しています。人口は約18万3千人で、市の木はクロマツ、市の花はサツキです。市域の東部に豊川が流れ、西部には音羽川、中心部には佐奈川が流れています。古くから人が住んでいて、旧石器時代の遺跡も見つかっています。鎌倉時代に鎌倉街道が整備されると、「豊川宿」として栄えます。江戸時代には、三河吉田藩、西太平藩や寺社領などが置かれ、天領を管理する代官所も置かれています。東海道の宿場町『赤坂宿』や『御油宿』は歓楽街として栄えます。さらに『豊川稲荷』の門前町として発展を遂げました。1943年には、宝飯郡豊川町、牛久保町、八幡村、国府町が合併し、豊川市となります。「豊川」という市名は、律令制の「豊川郷」に由来します。8世紀の木簡で確認できるほど古い地名となっています。「豊川稲荷」をはじめとする神社仏閣が多く、東海道の宿場址が残るなど、歴史を感じさせる街並みが広がっています。

手筒花火を持った人たちが炎に包まれる！『豊川手筒まつり』！

豊川市に伝わっている花火大会が『豊川手筒まつり』です。8月下旬に行われる祭りで、『おいでん祭り』とともに「豊川市民祭り」として行われています。「豊川手筒まつり」は1988年に豊川市制45周年記念事業として始められました。神社で奉納し、受け継がれてきた「手筒煙火」を後世に継承させる目的で、『豊川公園』の陸上競技場で行われます。約2時間にわたって数百本の手筒煙火が披露されます。また約2000発の打ち上げ花火も打ち上げられます。来場者は約8万人ほどで、競技場の周辺には屋台も立ち並びます。打ち上げ花火は野球場から打ち上げられ、一部の区間は歩行者天国となり、大変な人出でにぎわいます。基本的に「豊川手筒まつり」の入場料は無料ですが、人が多く、座ってノンビルすることができないため、有料の座敷席とスタンド席が用意されています。また使用した手筒は販売されていて、厄除けや家内安全にご利益があるとされており、玄関に飾る人が少なくありません。

「めんぼ」の意味とは？愛知の方言！

豊川市のある愛知県には個性的な方言があります。そこで愛知の方言をいくつか紹介していきます。一つ目が「めんぼ」です。「めんぼ」は「綿棒」ではありません。「めんぼ」という愛知の方言には「ものもらい」という意味があります。「ものもらいができた」と言いたい時、愛知の人は「めんぼができた」などと言います。次に紹介する愛知の方言が、「もうはい」です。「もうはい」という言葉には、「もう、すでに」という意味があります。「もうすでに終わった」という標準語を愛知の方言にすると、「もうはい終わった」になります。最後に紹介する愛知の方言が、「もろ」です。「もろ」には「全部」または「まるごと」という意味があります。日記帳などを隅から隅まで他人に見られてしまった時、「全部見られた」と嘆きますが、愛知の方言に直すと「もろ見られてしまった」となります。隠していたケーキをすべて食べられたときは、「ケーキをもろ食べられてしまった」となります。

豊川市のお稲荷さん！『豊川稲荷』

豊川市豊川町に鎮座する曹洞宗の寺院が『豊川稲荷（とよかわいなり）』です。正式な寺号は『妙厳寺（みょうごんじ）です。なぜ「豊川稲荷」と呼ばれるかと言えば、境内に祀られている秘仏『豊川吒枳尼真天（だきにしんてん）』が、稲穂を担いだ姿をしているためです。「日本三大稲荷」の一つとされています。ただし「豊川稲荷」は神社ではなくお寺です。しかし境内の参道には鳥居が建っています。吒枳尼真天はインドの古代民間信仰に由来する仏教の目が見ですが、日本では稲荷信仰と習合し、稲荷神と同一視されるようになっています。俗説では、平八郎と名乗る翁の姿をした狐がやってきて、寺男としてよく働いたと伝わっています。この狐「平八狐」を祀っているとされています。「豊川稲荷」は1441年に東海義易によって創建されます。室町時代の末期には、今川義元が伽藍を整備したと伝わっています。現存する堂宇たちは、江戸時代末期から近代に再建されたものです。初もうでには正月三が日だけで約150万人ほどの参詣者が訪れます。