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東海市の特徴

東海市は愛知県の南部に位置する市で、名古屋市、大府市、知多市、知多郡東浦町と隣接しています。人口は約11万3千人で、市の木はクスノキ、市の花はサツキです。市域は知多半島の西北に広がり、西部には丘陵地が広がります。1969年に知多郡上野町・横須賀町が新設合併し、東海市が発足しています。市名の「東海」は「東海地方を代表するようなスケールの大きな名前」という理由により、公募で選定されました。東海市は名古屋南部臨海工業地帯の一角を形成し、『愛知製鋼』が本社を置くなど、鉄の出荷量は日本一で、「鉄鋼の街」と呼ばれるほどの工業都市です。また漁村として発達してきた軽もあり、特産品として『海老せんべい』が有名です。農業も盛んで、『洋ラン』の出荷量は県内2位、『フキ』の出荷量は日本一を誇ります。市域の北にある名古屋市に隣接する交通アクセスの良さから、高度経済成長期に宅地化が進み、急激に人口を増やして、発展を続けています。

海老煎餅「ゆかり」が全国区の人気！『坂角総本舗』！

東海市に本社を置く食品メーカーが『坂角総本舗』です。名物の『海老煎餅』を中心に、海の幸を原料としたお菓子を製造、販売しています。海老煎餅の『ゆかり』という商品が看板商品となっています。1889年に創業者板角次郎が、海老煎餅を開発します。「坂角総本舗」という名前は、この創業者「坂角次郎」の名前を略したものです。1945年には天皇、皇后陛下に献上したことがあります。1953年に「坂角総本舗」を設立し、1955年には機械化に成功し、量産化体制を確立します。「ゆかり」は1966年に誕生し販売が開始されました。工場は本社のある東海市に二か所あり、支社は東京都千代田区、大阪府北区、名古屋市東区にあり、全国各地のデパートやキヨスクなどで購入することができます。最近ではオンラインで購入することもできるようになり、「ゆかり」をはじめとする様々な商品が販売されています。焼きたての商品を翌日にお届けする「工場できたて便」が作られるなど、発展を続けています。

「めちゃんこ」の意味とは？愛知の方言！

東海市が位置する愛知県には、昔から個性的な方言が伝わっています。その一つが「らっせる」です。「らっせる」には「いらっしゃる」という意味があります。愛知の尊敬語で、誰かが帰る様子を見たときに、「お帰りになる」と言う代わりに、「帰っとらっせる」などと言います。「りゃあす」という方言もあります。「りゃあす」には「いらっしゃる」という意味があり、こちらも尊敬語になります。「何をしてるんですか」と目上の人に質問する場面で、愛知の人は「何してりゃあすか」などと問いかけます。いかにも愛知らしい語感を持った方言と言えるでしょう。次に紹介する愛知の方言が、「まあ」です。「まあ」には「もう」という意味があります。「もうじきです」と言うとき、愛知の方言では、「まあじきだわ」になります。最後に紹介するのが「めちゃんこ」です。「めちゃんこ」には「めちゃくちゃ」という意味があります。アニメのキャラクターが使っているのを聞いたことがあるかもしれません。「めちゃくちゃ強い」という表現は、愛知では「めちゃんこ強い」になります。

弥勒菩薩を祀る神社！『弥勒寺』

東海市大田町寺下にある真言宗智山派のお寺が『弥勒寺（みろくじ）』です。知多四国霊場の第83番札所になっています。創建は不明ですが、749年に行基が創建したという説や、814年に空海が創建したという説があります。「弥勒寺」は中世に発展を続けて、最盛期には七堂の大伽藍を有したと伝わっています。しかし九鬼嘉隆による襲撃を受けて、仁王門とご本尊の弥勒菩薩をのぞいて焼失してしまいます17世紀から18世紀に移る頃、尾張藩藩主・徳川光友の寄進によって再建されました。その後、衰退した時期もありますが、大正時代になって境内の宝篋印塔が「現世利益の祈願塔」として知られるようなると、人が集まり最高を果たしています。仁王門は2008年に改修され、内側に金剛力士が新旧一対ずつ安置されています。本堂にはご本尊の『木造弥勒菩薩座像』が安置されています。「木像弥勒菩薩座像」は、1640年に奉納されたものとされ、東海市の指定文化財に指定されています。