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岩倉市の特徴

岩倉市は愛知県の北西部に位置する市で、一宮市、江南市、小牧市、北名古屋市と隣接しています。人口は約4万8千人で、市の木はクスノキ、市の花はツツジです。市域は濃尾平野に広がり、五条川が流れています。愛知県でいちばん面積が小さな市で、全国でも10番目に面積が狭い市となっています。古代は木曽川が形成した自然堤防上に発達した集落で、縄文や弥生時代の遺跡があります。戦国時代は織田敏広が築城した『岩倉城』の城下町として栄えました。明治大正時代には、養蚕業や養鶏業が盛んになります。現在も養鶏が盛んで、ゆで卵の生産量が日本一となっています。1971年に市制施行して岩倉市となりました。市内を名鉄犬山線が通り、中心となる駅は『岩倉駅』です。五條川流域の桜並木は、桜の名所として有名で「日本さくら名所100選」にも選出されていて、花見の季節になるとたくさんの人が訪れてにぎわいます。マスコットキャラクターは『いーわくん』で、岩倉五條川の精という設定で岩倉市を全国にアピールする活動をしています。

織田信長に戦いを挑んだお城！『岩倉城』！

岩倉市指定史跡になっている城址が『岩倉城』です。「岩倉城」は1479年頃に織田敏広によって築城されたと伝わっています。織田敏広はこの城を拠点として、尾張国を支配しようとし、『清州城』とともに重要な城とみなされていました。1556年に『稲生の戦い』が起こると、当時の城主・織田信安が、「織田弾正忠家」当主の織田信長の弟で、『末森城』城主・織田信行に味方したため、信長と対立関係になります。1558年に『浮野の戦い』で信康の子・信賢は信長に敗れ、「岩倉城」に籠城したものの、翌年「岩倉城」は落城してしまいました。このように、時代の寵児となった織田信長に滅ぼされた「岩倉城」は、標高10mの台地上に築かれた平城で、東西約104m、南北169mの規模だったとされています。もし「浮野の戦い」で、信賢が勝利していたら、歴史はどのように動いただろうか、などと考えることができる、歴史好きな人にとってロマンチックな場所と言えるでしょう。名鉄犬山線『岩倉駅』から徒歩10分で訪れることができます。

「たわけらしい」とは？愛知県の方言を紹介します！

岩倉市のある愛知県には、全国的にも珍しい方言が伝わっています。例えば「たわけらしい」という方言があります。「たわけらしい」には「ばかばかしい」とか「無意味」という意味があります。そのため「ばかばかしいことだ」と言いたい時、愛知の方言にすると「たわけらしいことだわ」となります。「たわけ」という言葉があり、「バカ」という意味がありますが、「たわけらしい」は「たわけ」に比べると軽めの意味になります。次に紹介する愛知の方言が、「やっとかめ」です。かなりユニークに感じられる言葉ではないでしょうか。「やっとかめ」という方言には、「久しぶり」という意味があります。友達と久しぶりに再会したとき、「久しぶりだな」と言う代わりに、愛知の人は「やっとかめだな」などと言います。最後に紹介するのが、「かしゃん」です。「かしゃん」には「だろうか」という意味があります。そのため「できるだろうか」とつぶやくとき、「できるかしゃん」と言います。

山内一豊出生地にあった神社！『神明生田神社』

岩倉市下本町下市場に鎮座する神社が『神明生田神社（しんめいいくたじんじゃ）』です。
御祭神は大日霊命、稚日女命です。創建年代は不祥ですが、当初の鎮座地は小字丸之内にあったとされ、1478年に織田敏広が『岩倉城』を築城すると、場内に「生田神社」が勧請されました。1554年のこととされていて、織田信安の老臣・山内豊盛が勧請したと伝わっています。この山内豊盛は、戦国武将として有名な山内一豊の父親で、一豊は1545年にこの地で誕生しています。豊盛は、織田信長の攻撃により「岩倉城」が落城したときに戦死しました。まだ一豊は15歳のころでした。一豊はその後出世を果たし、土佐で20万石の領主となり『高知城』を築城するなど活躍しました。「神明生田神社」は「岩倉城」が落城すると、『真光寺』に移され、さらに1810年に現在地へ移転されています。江戸時代には「神明社」と称していました。「岩倉城」の運命と寄り添った神社で、このような経緯から、境内には山内一豊誕生碑があります。