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豊橋市の特徴

豊橋市は愛知県の南部に位置する市で、豊川市や新城市、田原市や静岡県浜松市、湖西市と隣接しています。人口は約37万人で、市の木はクスノキ、市の花はツツジです。市域は愛知半島の付け根部分にあり、豊橋平野の上に広がっています。弥生時代の遺跡として『瓜郷遺跡』があり、古くから人が住んでいた土地だと分かっています。戦国時代には戸田宗光が『二連木城』を築城し、牧野古白が『今橋城』を築城しました。江戸時代に入ると吉田藩が設置されて、『吉田城』の城下町として、また湊町『吉田湊』や、宿場町『吉田宿』や『二川宿』として栄えます。明治時代に入ると、中心地の「吉田」は、豊川に架けられていた橋の名称から、「豊橋」と改名されます。1906年に市制施行し、豊橋市となっています。1968年に豊川用水が完成し、農業工業が発展していきます。特に農業が盛んで、現在でも愛知県で湯数の農業産出額を誇る農業都市となっています。市内をJR東海東海道本線、飯田線、東海道新幹線が通り、また名鉄名古屋本線、豊橋鉄道渥美線が通るなど、交通網が発達しています。

シンプルな豊橋市のソウルフード！『にかけうどん』！

豊橋市の名物料理が『にかけうどん』です。温かいうどんの上に、かまぼこや刻み揚げ、茹でた青菜、花かつおが乗っているシンプルなうどんのことを指します。味は濃いめに作られているのが特徴的で、「豊橋市のソウルフード」と呼ばれるほど豊橋市民に親しまれています。また豊橋市内だけでなく、三河地方全般で親しまれている料理でもあります。豊橋市の「にかけうどん」が他の地域と違う点は、豊橋市の「にかけうどん」には、普通の醤油を使う「赤つゆ」と白醤油を使う「白つゆ」の2種類がある点です。また豊橋市のうどん店が提供しているうどんは、すべて自家製麺という特徴もあります。「にかけうどん」という名前のルーツは、誕生した当初は「お煮しめ」をのせていたため、「煮かけうどん」と言ったという説や、うどんの上に乗った具を「荷」と呼び、「荷かけうどん」と呼んだという説があります。シンプルなだけにバリエーションは豊富で、お店によってさまざまな味を楽しむことができます。

「しゃびしゃび」とは？愛知の方言を紹介します！

豊橋の位置する愛知県には個性的な方言があります。例えば「しゃびしゃび」という方言があります。「しゃびしゃび」とは、どのような意味か想像できるでしょうか。「しゃびしゃび」という方言には、「カレーやシチューの汁気が多く、緩い状態なこと」という意味があります。この状態のスープなどを、「しゃばしゃば」などという地方も多いのではないでしょうか。愛知出身で、汁気が多いカレーが好きな人は、「僕はどろっとしたカレーよりも、しゃびしゃびなカレーが好みなんだ」などと言います。次に紹介する愛知の方言が、「お見えになる」です。「お見えになる」は愛知の尊敬語で、「○○さんがいる」という意味があります。一般的には「Aさんがお見えになる」という場合は、「これからAさんがやってくる」という意味になりますが、愛知では「Aさんが、今ここにいます」という意味になります。これから愛知の人たちと仕事をする予定がある人は、混乱しないように意味を覚えておきましょう。

平将門の乱をきっかけに生まれた神社！『安久美神戸神明社』

豊橋市八町通にある神社が『安久美神戸神明社（あくみかんべしんめいしゃ）』です。別名『豊橋神明社』とも呼ばれています。御祭神は天照皇大神（あまてらすおおみかみ）です。939年に『平将門の乱』が起こると、朝廷は大伴保平を『伊勢神宮』へ派遣し、関東平定を祈願します。無事に平定あれると940年に朱雀天皇は豊川左岸の安久美荘を「伊勢神宮」に寄進しました。このため「安久美神戸（あくみかんべ）」という神領地となります。この時に「伊勢神宮」の大中臣基守が来て、創建したのが「安久美神戸神明社」になります。歴代『吉田城』城主からの尊崇も厚く、江戸時代には場内にあったため「城内神明宮」や「吉田神明宮」と呼ばれました。明治時代に入ると鎮座していた土地が、大日本帝国陸軍の用地となり、現在の位置に移転しています。史跡として『東照宮（家康公）御腰掛松』があります。1554年に徳川家康が参拝したときに、社殿前の松の根元に腰かけたと言われるためです。例祭では『豊橋鬼祭』が行われます。