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蒲郡市の特徴

蒲郡市は愛知県の南部に位置する市で、岡崎市、豊川市、西尾市、額田郡幸田町と隣接しています。人口は約8万人で、市の木はクス、市の花はツツジです。市域の南部は三河湾に面していて、景勝地として有名な竹島があり、三ヶ根山があります。市内各所から弥生土器が見つかっていて、古墳時代の『権現山古墳』が発掘されるなど、古くから人が住んでいた土地でした。平安時代には平清盛の弟、平忠度の領地になり、熊野の武士団の形成などが行われました。江戸時代は市域の多くが旗本・寺社領になり発展します。明治時代になると、『常盤館』が操業し、文豪や政治家から人気を博します。また1934年には鉄道省認定の政府登録国際観光旅館として、『蒲郡ホテル』が建築されました。現在「蒲郡ホテル」は近代産業遺産に認定される、三河地方を代表する歴史的建築物になっています。1878年に蒲形村と西之郡村が合併し、蒲郡村となり、1954年に市制施行して蒲郡市となりました。市名の「蒲郡」は蒲形村と西之郡村から一文字ずつ取ってつけたものです。

高品質のみかんが特産品！『蒲郡みかん』！

蒲郡の土地に育まれて生産されている特産品があります。それが『蒲郡みかん』です。蒲郡市を山地とする柑橘類の総称で、全国的には温室栽培の『蒲郡温室みかん（がまごおりおんしつみかん）』が有名です。1679年にみかん栽培が始まったという記録があり、1800年代後半には蒲郡産のみかんは人気となっていました。現在、蒲郡市では、路地みかんと温室みかんを組み合わせることで、通年みかんを出荷できる体制をとっています。蒲郡市は三河湾と山に囲まれ、温暖な気候に恵まれていて、みかん栽培に向いています。中でも「蒲郡温室みかん」は夏の高級果実として人気になっています。「蒲郡温室みかん」は、品種を宮川早生に統一しているため、高い糖度と程よい酸味を兼ね備えています。1973年に9軒の農家が温室で栽培を始めたのが始まりです。それから5年ほどで全域に普及しています。1992年には鉄筋屋根型ビニールハウスの、「日本一の温室みかん団地」が誕生しています。高品質の商品が出荷されており、市場評価が日本で最も高くなっています。9月から1月にかけてビニールハウスを設営して加温し、4月から10月にかけて収穫しています。

「しある」の意味とは？愛知の方言を紹介します！

蒲郡市が位置する愛知県に伝わっている方言を紹介していきます。一つ目が「したる」です。どのような意味か想像できたでしょうか。「したる」には「してある」や「してあげる」という意味があります。「○○をしてくれませんか？」と頼まれたとき、引き受けるなら「してあげるよ」と答えるかもしれません。愛知の方言にすると「ああ、しあるよ」などと言います。次に紹介する愛知の方言が、「たわけ」です。意味が分かる人も多いかもしれません。「たわけ」には「ばか」や「あほ」の意味があり、「ばかなことを言うな」と説教するとき、「たわけたことを言うな」と愛知の人は言います。最後に紹介するのが「ちょうす」です。「ちょうす」という方言には「くださる」という意味があります。愛知の尊敬語で、「来てくださった」という文章を方言にすると「来てちょうした」と言います。愛知の旅館などに行って、宿の方から「よう来てちょうした」などと言われると、愛知に来たという気持ちが増すかもしれません。

山車が海を渡るお祭りがある！『八劔神社』

蒲郡市三谷町七舗に鎮座する神社が『八劔神社（やつるぎじんじゃ）』です。御祭神は日本武尊です。1089年に創建されたと伝えられています。一時期は荒廃していたものの、1190年に鎌倉幕府初代将軍・源頼朝の命を受けて、安達藤九郎盛長が奉行となり、社殿を造営しました。戦国時代の1548年、また1582年に、徳川家康は「八劔神社」に参拝して武運長久を祈願したと伝わっています。1600年になると、領主より社領の寄進があり、歴代領主が手本とし、保護されました。東海地方の奇祭と言われている『三谷祭』は、豪華絢爛な山車を従えた神幸行列と、郷土色豊かな奉納芸能で名高いお祭りです。三谷町の産土神「八劔神社」と「若宮神社」の例祭で、村の庄屋・佐左衛門が夢枕の神託によって神輿渡御を行ったのがお祭りの始まりとされています。伝統の『1995年に山車海中渡御』は海岸が埋め立てられたことの影響により、1961年に姿を消しましたが、祭創始300年を記念して復活しています。