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北名古屋市の特徴

北名古屋市は愛知県の北西部に位置する市で、名古屋市や一宮市、小牧市や岩倉市、清須市や西春日井郡豊山町と隣接しています。人口は約8万6千人、市の木はモクセイ、市の花はツツジです。市域は平坦で、中江川や五條川などの河川が流れています。2006年に師勝町と西春町が合併し、北名古屋市が発足しています。「北名古屋」という市名は、名古屋の北にある自治体という意味です。世界に通用するよう、知名度の高い「名古屋」を使用した市名を採用しています。名鉄犬山線を利用すると、『名古屋駅』まで10分という交通アクセスの良さから、名古屋市のベッドタウンとして機能しています。中心駅は名鉄犬山線『西春駅』です。市内には『高田寺本堂』など神社仏閣が多く、歴史を感じさせる街です。また昭和時代をテーマにした『昭和日常博物館』など、市民が楽しめるスポットも充実しています。また街を歩くとブロンズなどで作られた彫刻やモニュメントと出会うことができます。

昭和30年代の世界が広がる！『昭和日常博物館』！

北名古屋市には『昭和日常博物館』というミュージアムがあります。昭和の時代は60年以上ありましたが、この間に大きく環境が変化しました。テレビや冷蔵庫、洗濯機が普及し生活が便利に、また豊かになり、裸電球から蛍光灯になり見違えるように明るくなるなど、日常生活のレベルで最も変化が大きかった時代とも言われています。そこで「昭和日常博物館」では、この激動の昭和時代をテーマにして、資料の収集と保存をはじめ、フロア全体を昭和30年代の史料で構成しています。昭和30年代に生まれていた人からすると、懐かしい光景を目にすることができるかもしれません。それ以降に生まれた人にとっては、逆に新しいと感じられるような世界に見えるかもしれません。家族で訪れるのも楽しいですし、恋人同士や友達同士で訪れても、楽しい時間を過ごすことができそうです。家電をはじめ、車やポスト、家の中や街中で活躍していた昭和のグッズたちが、「昭和日常博物館」の中で躍動しています。北名古屋市熊之庄御榊にあり『西春駅』から徒歩25分で訪れることができます。

「つる」とは何？愛知の方言を紹介します！

北名古屋市が位置する愛知県に伝わっている方言を紹介していきます。一つ目の愛知の方言が、「つる」です。「鶴」を思い浮かべた人もいるかもしれません。「つる」は愛知の方言では、「運ぶ」という意味になります。そのため掃除のときなどに、「つる」という単語が飛び交うことになります。「床を掃除するため、机を運んでください」と誰かに指示を出すとき、愛知では「床を掃除するため、机をつってください」となります。「いすをつって」「段ボールをつってください」など、引っ越しの時などは「つる」という言葉だらけになりそうです。次に紹介する愛知の方言が「ちんちん」です。「ちんちん」には、「飲み物などが熱々である」という意味があります。「このお茶は熱々で持てない」と言いたい時、愛知の方言にすると、「このお茶は、ちんちんで持てない」となります。「お湯をちんちんに沸かしといて」と愛知の人が言った場合、「お湯を熱々に沸かしておいて」となり、「お風呂がちんちんで入れない」と言われたら、「お湯が熱々で入れない」という意味になります。

重要文化財に指定されている！『高田寺本堂』！

北名古屋市師勝町高田寺にあるお寺が『高田寺（こうでんじ）』です。天台宗に属するお寺で、720年に行基によって創建されたと伝わっています。『高田寺本堂』は薬師如来を本尊としていて、入母屋造りで屋根は檜皮葺です。建築様式から鎌倉時代末から室町時代中期頃の建立と考えられています。国の重要文化財に指定されていて、「尾張一の美建築」と言われるほど美しい建物です。愛知県には数少ない中世密教の仏堂として、貴重な存在となっています。かつては末寺が十六寺、創建以来七堂伽藍十二坊を擁した大きなお寺で、室町時代に最盛期を迎えたと伝わっています。江戸時代には元正天皇の眼を治したことから、眼病平癒の祈願所となっています。仏様に願いが通じたという意味で、目の病気が治った参詣者が底を抜いたひしゃくを奉納する伝統が生まれ、このひしゃくを『底なしびしゃく』と呼んでいます。ご本尊の『薬師如来像』は奈良時代の仏様と言われており、重要文化財に指定されています。