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西尾市の特徴

西尾市は愛知県の南部に位置する市で、碧南市や安城市、岡崎市や蒲郡市、額田郡幸田町と隣接しています。人口は約17万人で、市の木はクスノキ、市の花はバラです。市域の南部は三河湾に面していて矢作川や広田川が流れています。平安時代には荘園『吉良荘』が置かれ、鎌倉時代には、足利義氏が額田郡を領有しました。江戸時代には西尾藩や大多喜藩が置かれ栄えます。1953年に市制施行し西尾市が発足し、自治体を編入しながら現在の市域になっています。現在は抹茶『西尾茶』の産地として知られ、または「三河の小京都」として知られています。また工業も盛んで、絹織物の生産地としても有名です。さらに三河湾の水産加工品も盛んにおこなわれています。市内を名鉄西尾線が通り、中心駅となるのが『西尾駅』です。神社仏閣も多くあり歴史を感じさせる由緒が多く、歴史が好きな人にとって街歩きをするのが楽しくなるエリアとなっています。『西尾市岩瀬文庫』や、『吉良温泉』、『一色さかな広場』など観光スポットも充実しており、市民が楽しめる場所が豊富にそろっています。

最高品質のブランド抹茶！『西尾の抹茶』！

西尾市は矢作川と矢作古川の三角州に位置しているため、水はけがよい砂状の赤土があり、また矢作川の川霧によって、適度な湿度が茶畑を覆う、お茶の生育に適している土地です。その結果、良質なお茶である「西尾茶」が栽培されています。『西尾の抹茶（にしおのまっちゃ）』は、「西尾茶」を対象とする地域ブランドの一つで、「愛知県西尾市・安城市・幡豆郡吉良町で生産された茶葉を同地域において、てん茶加工・仕上げ精製し、茶臼挽きした抹茶」のことを言います。茶の分野で抹茶に限定した地域ブランドは全国で初めてとなっています。西尾で生産されている抹茶に対して、より付加価値を高めることを目的にして登録されたものです。「西尾の抹茶」は生産、製造・加工地域が厳密に定義されています。例えば伝統的な「茶臼碾き」が条件として加えられています。このように厳しい条件を満たした「西尾の抹茶」は品評会でいつも好成績をおさめ、質も味もトップの地位を築いている高級抹茶ブランドとなっています。また「西尾の抹茶」を使用して作った各種商品もあり、人気を博しています。

「ときんときん」の意味とは？愛知の方言を紹介します！

西尾市のある愛知県に伝わっている方言を紹介します。一つ目が「ちんちん」です。どのような意味か想像できるでしょうか。「ちんちん」には「熱い」という意味があります。例えば「やかんが熱々になっている」という文章を愛知の方言にすると「やかんがちんちん」となります。「ちんちこちん」と言う人もいます。次に紹介する愛知の方言が、「つっと」です。「つっと」という方言には、「すぐに」とか「すんなりと」という意味があります。「すぐにやりなさい」と子供や部下に指示を出すとき、愛知の方言に直すと「つっとやらんか」という文章になります。最後に紹介するのが「ときんときん」です。「ドキドキ」と心臓が高鳴るようなイメージが湧いた人もいるでしょう。「ときんときん」は愛知の方言で、「とがっている」という意味があります。鉛筆を鉛筆削りで削った後で「鉛筆がとがっている」というときに、愛知の人は「鉛筆、ときんときん」と言います。「とっきんとっきん」にするとさらにとがっている感じを出せます。

漂着した綿の神様を祀る神社！『天竹神社』

西尾市天竹町池田にある神社が『天竹神社（てんじくじんじゃ）』です。日本で数少ない「綿」に関する神社として知られています。御祭神は新波陀神（にいはたのかみ）で、この地に漂着した崑崙人（ちゃむじん）を綿の神としたものです。江戸時代の1837年に地蔵堂に天竹社を祀ったのが始まりで、1883年に神仏分離により地蔵堂から分離し、「天竹神社」と改称しました。799年に現在の矢作古川のあたりに一艘の小舟が漂着します。この船に乗っていた若者は言葉がまるで通じず、所持品は一弦琴と「綿の種子」が入った壺などでした。唐人は「彼は崑崙人だ」と言ったと伝わっています。その後、言葉を習った若者は、天竺からやってきたと話したそうです。東南アジアまたはペルシアから来たのではないかという説があります。この若者はこの地に住んで、住民に綿の栽培を教えます。このような背景から、崑崙人が漂着した地は天竺と改称され、その後「天竹」となったと言います。毎年10月に「棉祖祭」が開催され、古式の道具を用いて棉打ちの儀式が行われ、船神輿が担がれています。