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羽曳野市の特徴

羽曳野市は大阪府の中央東部に位置する市で、堺市や松原市、藤井寺市や柏原市、また富田林市や南河内郡太子町、さらに奈良県香芝市と隣接しています。人口は約10万8千人で、市の木はタチバナ、市の花はモモです。市域の中央を羽曳野丘陵が縦断し、石川や飛鳥川などが北流しています。古墳時代の遺跡が多く発掘されており、古代の官道『竹内街道』が通っています。『古市古墳群』は令和初の世界文化遺産に指定されています。11世紀には八幡太郎義家を生みだした、武家の棟梁・河内源氏の本拠地となりました。1959年に南河内郡南大阪町が市制施行し、羽曳野市となりました。「羽曳野」という地名は、日本武尊が亡くなった後、白鳥となりこの地に舞い降りたたといいう伝承に由来します。日本武尊の姿が「羽を曳くが如く」だったためです。市内を近鉄南大阪線、長野線が通っていて、『古市駅』が市の中心となっています。世界遺産を持つ観光都市として、また大阪市内のベッドタウンとして発展を続けています。

古墳群が123基みつかっている！『古市古墳群』

羽曳野市から藤井寺市にかけて広がる古墳群が『古市古墳群（ふるいちこふんぐん）』です。
東西約2.5㎞、南北4㎞の範囲内に、『誉田御廟山古墳（伝応神陵）』など、墳丘長200m以上の大型前方後円墳6基を含む、123基（現存87基）の古墳で構成される古墳群のことを言います。どの古墳も標高24m以上の台地や丘陵上にあります。これらの古墳造営には、豪族の土師氏などが関与していたとされています。2008年には世界遺産の国内暫定リストに追加されています。「誉田御廟山古墳（こんだびょうやまこふん）」は前方後円墳で墳丘長が425mもあり、応神天皇陵と治定されています。また『仲ツ山古墳（なかつやまこふん）』は前方後円墳で、墳丘長が290mあります。中姫命（なかつひめのみこと）のお墓と考えられています。また『岡ミサンザイ古墳』は前方後円墳で、墳丘長242mあり、仲哀天皇のお墓と考えられています。このように『日本書紀』などに登場する後続のお墓がこの場所に眠っています。

「せやから」の意味は？大阪弁を紹介します！

羽曳野市のある大阪府には「大阪弁」と言われている、全国屈指の人気を誇る方言があります。そこで、大阪弁のフレーズを紹介していきます。一つ目の方言が「せやから」です。「せやから」という言葉には「だから」という意味があります。誰かに対して注意したのに、同じミスを繰り返しているとき、「だから、さっき言ったでしょ」と言いたくなるかもしれません。このような時に大阪の人は「せやから、さっき言うたやん」と言います。「せやからさ」と、その後の説明を始めることも多く、頻繁に使われる大阪弁の一つです。次に紹介する大阪の方言が「そら」です。「空」のことではありません。大阪弁で「そら」と言えば、「それは」を意味します。「それはそうだ」という相槌の言葉がありますが、大赤弁にすると、「そらそうや」になります。「それはだめだよ」と指摘するとき、大阪弁にすると、「そらあかんわ」となります。「そら」も「せやから」と同じくらい使用頻度の高い大阪弁です。

百済から渡来した人々が建立した神社！『飛鳥戸神社』

羽曳野市飛鳥に鎮座する神社が『飛鳥戸神社（あすかべじんじゃ）』です。御祭神は、素盞嗚命（すさのおのみこと）です。江戸時代に牛頭天王が御祭神となっていたため、明治初期の神仏分離の際に、素盞嗚命に改めたものです。5世紀に渡来した百済王族の子孫・飛鳥戸造（あすかべのみやつこ）氏族の居住地で、本来は飛鳥戸造の祖神・昆伎王（こんきおう）を祀っていたと考えられています。昆伎王は人質として来日し、その後、百済に帰ったと伝わっていますが、子孫は日本に残留し、「飛鳥戸神社」を守ってきたと思われます。境内付近にある『新宮古墳群』は、飛鳥造氏族の墓域とする説があります。創建は不祥ですが、『延喜式神名帳』に「河内国安宿郡飛鳥戸神社」と掲載されていて、名神大社に列しています。また江戸時代までは神宮寺で、行基が開基したと伝わる『常林寺』があり、聖武天皇の勅願所とされていました。最寄り駅は近鉄南大阪線『上ノ太子駅』です。