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貝塚市の特徴

貝塚市は大阪府の南部に位置する市で、岸和田市、泉佐野市、泉南郡熊取町、また和歌山県紀の川市と隣接しています。人口は約8万4千人で、市の木尾はカイヅカイブキで、市の花はコスモスです。古代から『木櫛』の生産が盛んで、現在も伝統工芸品『つげ櫛』の生産量は日本一を誇ります。また『願泉寺』の寺内町として発展しました。戦国時代の1577年には織田信長の雑賀攻めにより全焼しますが、1580年には復興しています。1610年に徳川家康から寺内諸役免許の黒印状を下付され、明治時代まで寺内町として特権を持ちながら発展を続けました。1943年に市制施行し貝塚市となります。「貝塚」という地名は、もともと「海塚」という文字が使われていましたが、寺内町が作られたときには「貝塚」という字が使われるようになっています。現在は「つげ櫛」の生産のほか、水なすや玉ねぎなど野菜の栽培も盛んです。市内には南海電鉄南海本線水間鉄道水間線、JR西日本阪和線が通り、『貝塚駅』が中心駅となっています。

伝説が残る貝塚市の特産品！『つげ櫛』！

貝塚市のイメージキャラクターは『つげさん』と言います。この「つげさん」は生産シェア全国第1位をほこる貝塚市の特産品『つげ櫛』をモチーフにして作ったキャラクターです。貝塚市にある『八品神社』の創建にかかわる話があります。6世紀に海岸に一人の異人が建っていました。人々が取り囲んだところ、異人は左右の手に四つずつ、八つの刃器を握っていました。この地で暮らし始めた異人は、この八つの刃器を取り出して、見たこともない器物を作りました。この器物が「木櫛」で、人々も作り方を教わるようになります。その後、貝塚市は「木櫛づくりの地」として朝廷に認められるまでになります。この異人を神として崇め、祀ったのが「八品神社」というわけです。この話が本当なら、6世紀から「つげ櫛」作りが始まっていたことになります。その後も、貝塚では「つげ櫛」の生産が盛んにおこなわれており、今では1000以上の古い歴史を持つ貝塚市の特産品となっています。

大阪弁に近づく言葉！「やねん」！

貝塚市がある大阪府は、楽しいイメージが強い大阪弁が伝わっている場所です。これから大阪に行く予定がある人は、ぜひ現地の言葉である大阪弁を使ってみましょう。はじめは恥ずかしいかもしれませんが、使ってるうちに上手になってくるかもしれません。覚えておきたい大阪弁に「やねん」があります。「やねん」は文章の語尾に付ける言葉で、「なのだ」「なのです」という意味があります。使い方が比較的簡単で、汎用性が高いため、覚えておくと便利です。例えば、大阪で知り合った人のことを、とても好きになるかもしれません。この時、「好き」に「やねん」を付けて、「好きやねん」と言ってみましょう。また料理を注文した時に、自分が苦手な食材が提供されたら、「嫌い」に「やねん」を付けて「嫌いやねん」と言ってみましょう。これだけのことで、標準語が一気に大阪弁に変化します。覚えるのが簡単で、使いやすい「やねん」を覚えて、名刺や形容動詞の後ろにつけて使ってみてはいかがでしょうか。

寺内町として貝塚市発展を導いた！『願泉寺』

貝塚市中町にある浄土真宗本願寺派のお寺が『願泉寺（がんせんじ）』です。ご本尊は阿弥陀如来です。行基が建てたとされる『庵寺』が始まりとされています。京都『本願寺』の蓮如が立ち寄った縁から、1555年には『石山本願寺』下の寺内町となります。信長による雑賀攻めにより全焼しますが、1580年に復興を遂げます。1583年から2年間は、本願寺教団の拠点になりました。後に「本願寺」が東西分裂した後も、東西兼帯のお寺として江戸時代を過ごしました。1951年の宗教法人法施行により、本願寺派寺院となっています。江戸時代初頭に、徳川家康から寺内諸役免許の「黒印状」が与えられて以降、江戸時代を通じて自治を行っています。このようにほとんどの寺内町特権を失う中、明治時代まで特権を有する寺内町として歴史を刻んだお寺になります。本堂は1663年に建立されたもので、重要文化財に指定されています。南海本線、水間鉄道水間線『貝塚駅』から徒歩5分で訪れることができます。