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寝屋川市の特徴

寝屋川市は大阪府の中央部に位置する市で摂津市や高槻市、交野市や枚方市などと隣接しています。人口は約22万8千人で、市の木はサクラ、市の花はバラです。市域は淀川の左岸に位置し、東部丘陵地帯と西部平坦地帯に広がります。1951年に寝屋川町が市制を施行して寝屋川市になりました。「寝屋川」という市名はのもととなる「寝屋」は、市の東部に伝わる地名です。高野街道を旅する人に宿を提供していたのが由来とされています。京阪電鉄京阪本線が通り、市の中心駅は『寝屋川市駅』です。『成田山大阪別院明王院』や『寝屋神社』など神社仏閣が残されていて、多くの人を集めています。また『国営淀川河川公園』など、大きな公園が点在し、市民の憩いの場となっています。マスコットキャラクター『はちかづきちゃん』の由来となっている、御伽草子『鉢かづき』の舞台にもなりました。高度経済成長期に、一気に宅地化が進み、大きく人口を増やしてきました。現在も大阪中心地のベッドタウンとして機能しながら、発展を続けています。

寝屋川に伝わる御伽草子！『鉢かづき』！

寝屋川市のマスコットキャラクター「はちかづきちゃん」は、『鉢かづき』という御伽草子がもとになっています。「鉢かづき」は、寝屋川市に住んでいた藤原実高の家が舞台になる不思議なお話です。藤原実高が、長谷観音に祈願すると、望み通り女子が生まれます。美しい娘に育ちますが、母が亡くなる直前に、長谷観音のお告げにより、少女の頭に鉢をかぶせると、抜けなくなってしまいました。継母にいじめられて家を追い出された少女は、川で入水自殺をしようとします。しかし、鉢の浮力で浮き上がり、さらに貴族に助けられました。貴族の息子に求愛されるも、母親に反対され、貴族の息子の兄たちの嫁と、嫁の器量を競う「嫁くらべ」を行うことになりました。「嫁くらべ」の前日の夜に、鉢がはずれると、美しい容姿があらわになります。さらに歌を詠むのも得意で、学識も豊かで日の打ちどころがなく、結婚が許されて幸せに暮らしたという物語です。この話を知ったうえで、「はちかづきちゃん」を見ると、感慨深いものがあるかもしれません。

「めっちゃ」の意味は？大阪の方言を紹介します！

寝屋川市が位置する大阪府に伝わっている方言を紹介していきます。一つ目の方言が「めっちゃ」です。「めっちゃ」という大阪弁は、聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか。「めっちゃ」には「すごい」「たくさん」という意味があります。テレビを見ていて、すごく面白いと感じた時、「めっちゃ、面白い」と大阪の人は言います。また仕事のし過ぎで、とても疲れたと感じた時、「めっちゃ疲れた」と大阪の人は言います。さらに買い物先で、とても高い洋服を見たときなどに、「これ、めっちゃ高い！」などと言います。次に紹介する大阪の方言が「ややこい」です。「ややこい」には「ややこしい」という意味があります。「あなたの話はややこしい」という標準語の文章は、「あんたの話は、ややこいねん」という大阪弁に変換することができます。複雑な数式を解いているとき、「この式は、ややこいな」と嘆くかもしれません。さらに会議の席で、面倒な意見を言う人に対して、「問題を、ややこくするな」などと注意する大阪の人もいるでしょう。

鬼門だけれど鬼が出ないことをアピール！『成田山大阪別院明王院』

寝屋川市成田西町にあるお寺が『成田山大阪別院明王院（なりたさんおおさかべついんみょうおういん）』です。真言宗智山派の寺院で、千葉県成田市の『成田山新勝寺』の別院として建立されました。ご本尊は不動明王です。創建は1934年で、近畿36不動尊霊場の第28番となっています。寝屋川市は大阪府における鬼門に位置します。京阪電鉄がこのエリアの住宅地を開発するときに、「鬼門」に由来するイメージを払しょくしたいと考えました。そこで「成田山新勝寺」に大阪別院の建立を依頼し、「成田山大阪別院明王院」が誕生します。この結果、「この地域に鬼は出ない」ということをアピールすることに成功しています。このような経緯から、京阪電鉄の客車に成田さんのお守りを祀っています。ただし「鋼索線」のみは、『石清水八幡宮』参拝のための路線であるため、この路線を走る客車は「石清水八幡宮」のお札を祀っています。鬼門除けはもちろん、交通安全の祈願にご利益があるとされています。