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大阪狭山市の特徴

大阪狭山市は大阪府の南部に位置する市で、堺市、富田林市、河内長野市と隣接しています。人口は約5万9千人で、市の木はサクラ、市の花はツツジです。市の中央部に日本最古のダム式溜池と言われている『狭山池』があり、市の象徴となっています。市内には『大阪府立狭山池博物館』も設置されています。1600年に、北条氏盛が初代藩主となり、狭山藩が立藩され、1616年に狭山陣屋が設置されています。「狭山」という地名は、東の羽曳野丘陵と西の河泉丘陵に挟まれた地形という意味があります。1889年に狭山村が発足し、1987年に市制施行し大阪狭山市となります。埼玉県に狭山市があったため、大阪狭山市と改称しました。大野地区でぶどうの栽培が盛んで、『大野ぶどう』と言います。また条例によって、市内にはパチンコ店が一軒もありません。市内を南海電鉄高野線が走っていて、中心となる駅は『大阪狭山市駅』です。市の南部には大規模な住宅街『狭山ニュータウン』があります。

100年以上の歴史を誇る！『大野ぶどう』！

大阪狭山市の名産品は『大野ぶどう』です。100年以上生産が続くぶどうで、市民に親しまれています。最盛期には百軒以上のぶどう農家があったと言われます。現在でも34軒のぶどう農家が「大野ぶどう」を栽培しています。平成21年には、大阪府民の投票による「大阪ミュージアム食生活部門ベストセレクション」に、大阪府下を代表する果物として選ばれました。「大野ぶどう」は糖度が高く、渋みも少ないことで有名なぶどうとして人気があります。甘さの秘密は「土」にあり、丘陵地である大阪狭山市大野の土は、ぶどう栽培に適した保水力、保肥力を持っています。全国にたくさんのファンがいて、品評会でも数多くの受賞歴があります。産地生産者直売方式が特徴的で、一般市場に出回ることはありません。7月中旬から8月下旬にかけて、大野地区や狭山ニュータウン地区、国道310号線沿いに直売所が立ち並びますので、購入したい人はその時期を狙って大阪狭山市を訪れると、手に入れることができるかもしれません。

「おかん」の意味は？大阪の方言！

大阪狭山市のある大阪府には、全国的に人気のある方言が伝わっています。その一つが「おかん」です。「おかん」の意味が想像できる人は、多いのではないでしょうか。「おかん」には「母親」という意味があります。そのため、「うちのお母さん」という標準語の文章は「うちのおかん」になります。また「父親」を意味するのが「おとん」です。「うちの父親は面白い」と友達などに言うとき、大阪の人は「うちのおとんは、おもろいで」などと言います。次に紹介する大阪の方言が「おる」です。「おる」は「いる」という意味で使う言葉です。「そこに誰かいるの？」と人の気配を感じて言うとき、大阪の人は「そこに誰かおんの？」と言います。最後に紹介する大阪の方言が「かまへん」です。「かまへん」の意味が想像できるでしょうか。「かまへん」には「かまわない」という意味があります。職場で上司に「先に帰っていいですか」と聞いたとき、上司が構わないと思ったら「かまへん」と言います。

大阪狭山市の象徴的なダム式溜池！『狭山池』！

大阪狭山市の象徴的な存在が『狭山池』です。日本最古のダム式溜池と言われています。このエリアは水量に乏しく灌漑に苦労していた地域だったため、溜池が必要になりました。飛鳥時代に朝廷によって、天野川と今熊川の合流地点あたりをせき止めて築造されたと伝わっていますが、詳細は分からず、建造年代も4世紀から7世紀まで幅広い説があります。ただし『古事記』や『日本書紀』にも掲載されており、かなり古い時代の溜池であることは間違いありません。江戸時代の1704年の大和川の付け替えまで、大阪市内の広い範囲を灌漑していた、大阪府になくてはならない存在でした。731年には行基による改修があり、1202年には重源により改修されています。さらに1608年には豊臣秀頼の命を受けた片桐且元による改修が行われるなど、名だたるメンバーに改修されています。現在は調節地として、また公園として整備されており、池の北側には『大阪府立狭山池博物館』があります。