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日高市の特徴

日高市は埼玉県の中南部に位置する市で、川越市や坂戸市、狭山市や鶴ヶ島市、また飯能市、入間郡毛呂山町と隣接しています。人口は約5万4千人で、市の木はモクセイ、市の花はハギです。市域は関東平野の西端に位置し、おおむね平坦ですが、西部には外秩父山地の丘陵地が広がっています。『日和田山』『巾着田』周辺はハイキングコースになっていて、都心からハイキング客が訪れています。716年に設置された高麗郷があったエリアで、現在も高麗の王族を祀っている『高麗神社』が鎮座しています。江戸時代には『日光東照宮』と江戸を結ぶ日光脇往還の『高萩宿』が設けられ栄えました。1955年に入間郡高麗村・高麗川村が新設合併し、入間郡日高町が発足し、高萩村と合併したのち、1991年に市制施行して日高市となっています。中心となる駅はJR川越線の『高麗川駅』です。また埼玉県内の学校では、日高市の高麗郷エリアが遠足の行き先として人気が高いことから、「遠足の聖地」と呼ばれています。

埼玉一の鍋料理と名高い！『餃子入りパイタン高麗鍋』！

埼玉県日高市には高麗郡、『高麗神社』といった名前の地名や神社があり、現在の韓国と縁の深い土地柄です。はるか昔、朝鮮半島の高句麗から日本に亡命してきた人々が、このエリアを開拓したという歴史があるためです。高麗郡は2016年で建郡1300年を迎えます。それに向けて開発されたご当地グルメが『高麗鍋』と言います。「高麗鍋」の具材として必須のものはキムチ、地元産野菜、高麗人参です。その他はアレンジが自由なので、「高麗鍋」と一口に言っても、扱う店舗によって様々な種類が存在します。その中で最も有名なのが『餃子入りパイタン高麗鍋』です。「高麗鍋」に餃子と36種類の野菜を入れ、白湯で仕立てた「白い高麗鍋」です。「第4回高麗鍋コンテスト」及び「第10回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」で優勝するなど、輝かしい成績を収めています。「餃子入りパイタン高麗鍋」を食べれば、日高市産の野菜をほとんど網羅できるほど、地場産野菜がふんだんに入っているのが魅力です。高麗人参は粉末状にしてスパイスとして餃子に練りこまれているため、健康的にはばっちりですが、癖のない味に仕上がっています。

「つっぺる」と「おっぺす」の違い！埼玉の方言とは？

日高市が位置する埼玉県の方言を紹介していきます。埼玉には、似た雰囲気の言葉なのに、まるで違う意味を持つものがあります。例えば「つっぺる」と「おっぺす」という言葉があります。どちらの言葉も似た語感がありますが、二つの言葉の意味はまるで違います。まず「つっぺる」という埼玉の方言には、「ドブに落ちる」という意味があります。「つっぺらないよう気をつけて」と埼玉の人が言う場合は、「ドブに落ちないよう気をつけて」と注意していることになります。一方「おっぺす」には「押す」という意味があります。「背中を押す」と言う文章を埼玉の言葉にした時、「背中をおっぺす」になります。また「危ないから押すな」と言いたい時は、「危ないから、おっぺすな」という方言になります。このように二つの言葉はまるで意味が違うため、混同しないように気をつけましょう。「押されてドブに落ちる」という文章を埼玉の方言に変換すると、「おっぺされて、つっぺる」になります。

高句麗の王族を祀る神社！『高麗神社』

日高市大字新堀にある神社が『高麗神社（こまじんじゃ）』です。御祭神は高麗王若光（こまのこにきしじゃっこう）、猿田彦命（さるたひこのみこと）、武内宿禰命（たけうちすくねのみこと）です。高麗王若光は高句麗の王族の一人と考えられています。668年に唐・新羅連合軍に滅ぼされた高句麗から、日本へ逃れた高句麗の帰化人は、埼玉一の鍋料理と名高い！『餃子入りパイタン高麗鍋』！このエリアを開拓して住むことになります。716年には、武蔵国高麗郡が設置されました。この高麗郡の設置にあたり、移住してきたのが高麗王若光です。江戸時代には『高麗大宮大明神』『白髭大明神』などと呼ばれていて、明治以降に「高麗神社」と称されるようになりました。現在も駐日大韓民国大使らの参拝があり、2017年には当時の天皇、皇后陛下が私的旅行の一部として、「高麗神社」に参拝しています。境内には神職を務めた高麗家の住居として建造された『高麗家住宅』があります。東日本の民家としては古い形を残す貴重な例として、国の重要文化財に指定されています。