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川越市の特徴

川越市は、埼玉県の南西部に位置する市で、上尾市やさいたま市、坂戸市や狭山市、鶴ヶ島市などと隣接しています。人口は約35万人で、市の木はカシ、市の花はヤマブキです。市域は武蔵野台地の北東端にあり、おおむね平坦です。「川越」という市名の由来は、平安時代に『河越館』を構えた河越氏にあります。江戸時代に「川越藩」として大いに栄えた都市で、『川越城』の城下町として発展を遂げました。江戸幕府の北の守りとして重要な位置をしめる川越藩には、大老や家老クラスの重心か、徳川一族が配されました。そのため江戸を感じさせる神社仏閣、寺院や旧跡、歴史的建造物が多く、「小江戸」と呼ばれています。武蔵野の開墾によりサツマイモ栽培が盛んになり、現在も特産品として有名です。川越は「芋の街」と呼ばれることもあります。1915年に『川越駅』が誕生すると、市の玄関として発展していきました。現在も駅周辺が再開発されて、さらに都市化が進んでいます。

芋の街・川越！『川越芋』！

「芋の街」と呼ばれることもある川越の特産品は、『サツマイモ』です。『川越芋』と呼ばれるブランド芋で、全国的に高い評価を受けています。江戸時代に焼き芋が流行すると、焼き芋屋の宣伝コピーとして、「栗よりうまい十三里」という言葉が生まれました。これは、焼き芋のライバルだった焼き栗に対抗する言葉で、「栗よりうまい」といううたい文句と、江戸と川越の距離が約十三里であることから、「栗」と「九里」、「より」と「四里」を合わせ、足して「十三里」になるという、謎解きのような言葉になっています。川越産のサツマイモは、土岐の将軍・徳川家治に献上されたことがきっかけで、「川越芋」の名がついたと伝わっています。主要地は市内南西部で、栽培の容易な『紅あずま』が作られています。近年では幼稚園や小学校の「芋掘り遠足」が盛んになっていて、川越市民は子供の頃から、「川越芋」と親しんでいます。川越の街では、「川越芋」をアレンジしたファストフードが数多くそろっていて、「川越芋」を食べながら、川越の街を散策する観光客の姿を数多く見ることができます。

「ゆわく」に「やっこい」？埼玉の方言とは？

川越市が位置する埼玉県の方言を紹介していきます。埼玉にはどのような方言があるでしょうか。例えば「ゆわく」という方言があります。「ゆわく」には、「髪を結ぶ」という意味があります。「髪の毛をゆわこうね」と親から言われて髪を結んだという経験のある、埼玉の女性は少なくないようです。「ゆわく」は一見すると方言には思えない言葉のようですが、埼玉にはこのように、使っている本人も、方言と思っていない言葉が少なくありません。次に紹介する方言が「やっこい」です。「やっこい」には、「やわらかい」という意味があります。「このチーズケーキはやっこい」という場合は、「このチーズケーキはやわらかい」という意味があります。また「今日のご飯はやわらかい」と言うときは、「今日のご飯はやっこい」と言います。このように食事周りの言葉として「やっこい」は埼玉県の家族の間で頻繁に使われています。埼玉出身の方に食事に誘われたときは、「やっこい」を覚えておきましょう。

「とおりゃんせ」の舞台となった！『三好野神社』

川越市郭町にある神社が『三芳野神社（みよしのじんじゃ）』です。御祭神は素盞男尊（すさのおのみこと）と、奇稲田姫命（くしいなだひめのみこと）です。さいたま市の『氷川神社』を勧請したという説や、京都市の『北野神社』を勧請したという説がありますが、本当のところは分かっていません。『川越城』築城以前から当地にありましたが、太田道真・太田道灌父子による「川越城」築城により城内の天神曲輪に位置することになりました。現存する社殿は、1624年に川越藩主・酒井忠勝が3代将軍徳川家光の命を受けて造営したもので、鈴木近江守長次によって再興されました。翌年には、天海大僧正を導師として遷宮式が行われ、『喜多院』、『仙波東照宮』とともに江戸幕府の直営社となります。天神曲輪に位置したため、「お城の天神様」と呼ばれます。お城の中のため、一般人が参詣するのが難しく、特に帰りの参拝客は厳しく調べられたと言います。この様子が『とおりゃんせ』という歌になったと伝わっています。