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練馬区の特徴

練馬区は東京23区の北部に位置する区で、 中野区や杉並区、豊島区や板橋区、また武蔵野市や西東京市、さらに埼玉県朝霞市、和光市、新座市と隣接しています。人口は約74万人で、区の木はコブシ、区の花はツツジです。区域全体が武蔵野台地に属しています。石神井川と白子川が流れ、のどかな風景を残しています。1947年に板橋区から分区し、練馬区となりました。「練馬」という地名は、関東ローム層の赤土を練ったところを「練り場」と言ったという説や、石神井川の低地に沼があり、「根沼（ねむま）」と言ったという説などがあります。緑の多い閑静な住宅街が広がり、暮らしやすいためか、平均寿命が東京23区で1位となっています。近年は副都心線や大江戸線などの開通が続き、高層マンションが建設されるなど、都市化が進んでいます。また「アニメの町」として知られ、日本初のカラー長編劇場アニメ『白蛇伝』が製作された場所でもあります。他にも多くの作品の制作に携わったアニメプロダクションが多い街です。

沢庵の原材料として最適！『練馬大根』！

練馬区の特産品で、代名詞ともいえる野菜が『練馬大根』です。白首大根系の品種で、沢庵漬けに適している「尻細大根」と、その改良型で煮て食べたり、浅漬に用いられた「秋詰まり大根」の2種類があります。1683年の『紫の一本』という本に、「ねりま大根」という名前が登場します。徳川五代将軍・綱吉が、将軍になる前に下練馬に別邸を建てて、空き地に尾張から持ってきた宮重大根の種を蒔いたのが始まりという説があります。当時の東京は全国最大の沢庵漬けの産地で、原料として最適だった「練馬大根」の栽培が盛んになったとされています。また練馬区の土である関東ローム層の土が、大根の栽培に最適だったため、生産が盛んになっていきました。1940年には『練馬大根の碑』が建立されています。その後、首と下部が細く、中央が太いという形状が、引き抜く際に力を必要とするなどして栽培が縮小されますが、最近では、伝統種保存事業が始まり、練馬区全体で、「練馬大根」を守る活動が盛んに進められています。

練馬区民の憩いの場所！「石神井公園」！

練馬区を代表する憩いの場が『東京都立石神井公園（とうきょうとりつしゃくじいこうえん）』です。『三宝寺池（さんぽうじいけ）』と『石神井池』を中心とした公園で、雑木林や広場、史跡や運動場などからなります。1959年に開園された公園で、西武池袋線『石神井公園駅』から徒歩7分で訪れることができます。「石神井公園」にある二つの池は、『武蔵野三大湧水地』として知られています。園内には天然記念物の『三宝寺池沼沢植物群落』がある三宝寺池エリアと、『ボート池』とも呼ばれる「石神井池エリア」に大別され、エリアは「井草通り」で隔てられています。ボートを楽しむことができるだけでなく、けでなく、野球場やテニスコートがあるため、スポーツに汗を流すことができます。また野外ステージでは、イベントを開催することができます。ジョギングコースとしても知られていて、区内のランナーの練習場所になっています。また桜の名所でもあり、花見の季節になるとたくさんの区民が訪れます。

溶岩で作られた富士塚がある！『浅間神社』

練馬区小竹町に鎮座する神社が『浅間神社（せんげんじんじゃ）』です。『江古田浅間神社』、『茅原浅間神社』とも呼ばれています。木花佐久夜姫命を祀っている、富士信仰の神社です。創立年代は931年とされています。その昔、練馬区の小竹町と江古田町の人々がこの神社の所有をめぐって争いました。すると夏にもかかわらず、雪が降るという天変地異が起きました。これに驚いた双方は、争いをやめ、共有の氏神として祀ることにしたという伝説が残されています。拝殿の後方には重要有形民俗文化財に指定されている『江古田の富士塚（えこだのふじづか）』があります。人口的な小山で、富士山を登ったのと同じご利益があると伝わっています。富士山の溶岩でおおわれた富士塚で、1839年に建造されたと言われており、高さは8m、直径約30mとなっています。山には天狗や猿などの神像や石碑があります。毎年7月1日の山開きは続けられていて、一般の登拝も可能になっています。西武池袋線『江古田駅』から徒歩1分で訪れることができます。