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墨田区の特徴

墨田区は東京23区の東部に位置する区で、台東区、江戸川区、足立区、葛飾区、江東区、中央区、荒川区と隣接しています。人口は約27万人で、市の木はサクラ、市の花はツツジです。区域の西の区境は『隅田川』で、東は荒川、中川があり、河川に挟まれた町で、「水の郷百選」に選ばれています。区の北部は、平安時代頃に陸地化が進み、中世には農村地帯となりました。南部は牛島が牛の放牧地とされ、そのほかのエリアは湿地帯でした。1657年の『振袖火事』によって、江戸の中心部が焼け野原になると、災害対策として武家屋敷が墨田区へ移動することになります。この時期に町が整備され、道路も整備されました。現在は両国に大相撲が開催される『両国国技館』が立地し、さらに押上・業平エリアには日本一高い塔『東京スカイツリー』が開業しています。「隅田川」の東岸は、墨田区のエリアで、春になるとサクラが咲き乱れる名所となります。夏になるとテレビ中継もある『隅田川花火大会』が開催され、たくさんの都民を集めます。

竹久夢二も大好物だった！『言問団子』！

墨田区向島にある和菓子のお店が『言問団子（ことといだんご）』です。隅田川にかかる桜橋の向島側の橋詰にある和菓子の名店で、そこで販売される団子の商品名も同じです。植木師の外山佐吉が江戸時代末期に創業したのが始まりとされています。『古今和歌集』に登場する在原業平の和歌「名にし負はばいざ言問はん都鳥我が思ふ人はありやなしやと」という歌にちなみ「言問団子」という店名になっています。「言問団子」が著名になると、このあたりのことを指す言葉となります。そのため桜橋の下流にかかる、「言問橋」の名前の由来は、「言問団子」だとされています。季節によっては「はとバス」の定期観光コースの一部になり、喫茶休憩が行われるなど、東京の下町を代表する観光スポットにもなっています。大正ロマンの画家・竹久夢二も大好物だったため、日記や版画に「言問だんご」のことが描かれています。商品としての「言問団子」は小豆餡と白餡、味噌味の餡の3つの味が楽しめる、味わい深いものです。他に『言問最中』という商品名の最中があり、この2種類のみの販売となっています。

「成る口」の意味とは？江戸弁の意味を紹介します！

墨田区があるエリアは、かつては東京ではなく江戸と呼ばれていました。そんな江戸から現在まで伝わっている「江戸弁」を紹介していきます。「成る口」という言葉があります。酒の席で使われる言葉で、「あんた、成る口だね」などという使われ方をします。「成る口」には「酒が飲める」という意味があり、「あんた、成る口だね」と言われた場合、「あなたは、お酒が強いね」という意味があります。「成る口」という言葉は聞いたことがなくても、「いける口」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。江戸時代は、お酒が強いことが現代よりもずっと価値が高いことだったため、「成る口」という言葉は、「お酒に強いね」と褒めていることになります。基本的に男性に対して使う酒の席での誉め言葉ですが、男性に負けないほど酒が強い女性がいる場合も、「成る口」という言葉を使い、褒めることができます。お酒が入った楽しい場なので、江戸っ子ではない人に対しても「成る口」という言葉を使うと、その場が盛り上がるかもしれません。

日本一の無縁寺『回向院』

墨田区両国にあるお寺が『回向院（えこういん）』です。墨田区本所地域にあることから、「本所回向院」とも呼ばれています。1657年におこった『振袖火事』と呼ばれる「明暦の大火」により、江戸の町は焼け野原になり、焼死者は10万8千人とも言われています。当時の将軍・徳川家綱の命で、彼らを葬った『万人塚』をこの地に建立したのが始まりとされています。あらゆる宗派だけでなく、人や動物など生あるものを供養するという理念から、様々な動物の慰霊碑があります。また1793年に老中・松平定信の命により造立された『水子塚』が水子供養の発祥とされています。また「鼠小僧次郎吉」などの有名人のお墓があります。1768年には、境内で相撲が興行され、これが現在の『大相撲』の起源となり、1909年に旧『両国国技館』が建てられるにいたりました。1936年には、『大日本相撲協会』が亡くなった力士や年寄りの霊を祀る『力塚』を建立しています。また『塩地蔵』と呼ばれる地蔵菩薩像があり、参詣者の願い事がかなうと、塩を供えたと言います。