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新宿区の特徴

新宿区は東京23区の中央西部に位置し、千代田区と港区、文京区と渋谷区、中野区、豊島区と隣接しています。人口は34万6千人で、区の木はケヤキ、区の花はツツジです。東京都の都庁所在地があります。区域は武蔵野台地に位置し、神田川や妙正寺川などが流れています。「新宿」とは、もともとは豊多摩郡内藤新宿町のことで、田園の住宅地の趣をもったエリアでしたが、『新宿駅』の発展とともに、世界有数の繁華街・商業地区へと変貌を遂げています。新宿という名前の由来は、1698年に甲州街道の新たな宿場町として、信州高遠藩内藤若狭守の下屋敷に『内藤新宿』が開かれたことによります。「新宿駅」は鉄道各路線のターミナルのため、昼夜の人口増減が著しいことで知られます。また、新宿駅西口に位置する西新宿は東京有数のオフィス街で、超高層ビルが林立しています。その一方で、新宿駅南部には『新宿御苑』や『明治神宮外苑』があり、緑が豊富に残されています。また都内で最も外国人登録者が多い区で、中でも中国人と韓国人が多数暮らしています。新大久保のコリアンタウンなど、外国人コミュニティも少なくありません。

江戸時代から続く老舗！『追分だんご』！

新宿区新宿三丁目に本社があるのが『追分だんご本舗』です。和菓子店で、団子が新宿銘菓として広く知られています。1455年に太田道灌が江戸城を築城中に、武蔵野に鷹狩りをしに行った帰り道、高井戸で中秋の名月のもとで宴会をしたと言います。その時、土着の名族から、手つきの団子が献上され、道灌はとても喜び、その後も団子を欲しがったと言います。その後、「高井戸宿」が甲州街道の駅となり、団子屋は『柳茶屋』として、大いに繁盛しました。1698年に「内藤新宿」が伝馬の駅となると、「柳茶屋」も新宿追分に移転し、『追分だんご』と呼ばれるようになり、栄えました。現在は『株式会社追分だんご本舗』として、法人化しています。定番商品にして人気商品なのが「追分だんご」で、こしあん、白あん、よもぎ（つぶあん・こしあん）、みたらし、ごまたれ、生醤油など、様々なレパートリーがあります。また季節限定商品として、秋には「栗あんだんご」や「栗大福」が、冬には「いちご大福」などが提供されています。

「手銭」の意味とは？江戸弁を紹介します！

新宿区のあるエリアは、かつては「江戸」と呼ばれている、江戸っ子が住む町でした。そんな江戸には「江戸弁」という方言があります。例えば「手銭」という江戸の方言があります。「手銭」には「自腹」という意味があります。仕事が終わるときなどに、「今日は、手銭で一杯やるか」と江戸っ子が言ったら、「今日は仕事抜きで、自腹でお酒を飲むか」という意味になります。現在も、「手銭で飲もう」と口にする、昔から東京都に住んでいる人は少なくありません。仕事関係者や、目上の人とお酒を飲むときに、相手が支払いをまとめてしてくれそうなときに、「今日は手銭にしましょう」と言って、お互い自腹で飲むよう、気を利かせることもできます。ちなみに「割り勘」は江戸弁で「切合（きりあい）」と言います。カップルがデートをするとき、いつも男性がお金を出しているとしたら、給料前のお金がない時期などに「今日は手銭で食事をしよう」と言ってあげると、男性は喜ぶかもしれません。

花が咲き乱れる場所に立った神社！『花園神社』

『花園神社』新宿区新宿5丁目に鎮座する神社が『花園神社（はなぞのじんじゃ）』です。倉稲魂命（うかのみたまのみこと）、日本武尊（やまとたける）、受持神（うけもちのかみ）を祀っています。新宿の街の中心にある神社で、江戸時代に新宿の由来となった「内藤新宿」が開かれて以来、街の鎮守となり、街を見守っています。以前は現在地より250mほど南に鎮座していましたが、19世紀初頭ころに、朝倉家がその地を拝領して、下屋敷の敷地内としたため、参拝ができなくなりました。困った氏子が幕府に訴えると、尾張藩下屋敷の一部である現在地を拝領し、鎮座することになりました。そこは花が咲き乱れていたことから、『花園稲荷神社』と呼ばれるようになっています。1928年に心宿4丁目にあった『雷電稲荷神社』を合祀し、1965年に現在のコンクリート製の本殿に建て替えられて、『大鳥神社』を合祀し、社名を現在の「花園神社」に改めています。1960年代には、唐十郎が率いる『状況劇場』の紅テント公演のために、境内を提供したことがあります。